舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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2008年 08月 30日 ( 1 )

ここのところ全然書いていなかったので、備忘録的に乾燥をば。

ウワサには聞いていたけど観にいく機会がなかったサンプル。今回、アトリエヘリコプターでの公演ということで、家から近いのもあり、初観劇とあいなった。

劇場に入ると、座席は全てスペースの壁沿いに高床式に組まれている。座席にいくには、座席に囲まれたエリアをスタッフ(作・演出の松井氏含む)の誘導にしたがって横切っていくことになる。
横切っているときにも気になったが、座席にたどり着き、高いところから見ると、上演スペースは五反田団か!というほど雑然としている。
(アトリエヘリコプターといえば前田司郎氏の実家でもあることだし。五反田団リスペクト?)

で、そこで繰り広げられたのは、タイトルとは少々異なる人間関係。家族はビル管理会社(?)の男とその妻、そしてその妻と同じスーパーでパートとして働く元教師の女性と、そのニートな息子だけ。あとはカップルとその友達だったり、職場の同僚だったり、ちょっとどんな関係なのか分からないけどつながりがありそうであったりする。
その関係というのは、舞台が始まったときには明かされておらず、話が進むうちにだんだん明らかになってきて、そして舞台上でその関係は新たな人と出会い変化していく。
しかもその変化の方向性が形は違えど、変質または倒錯と呼びたくなる類の方向へ向かっていく。いわばみんなしてダメな方向へと進んでいってしまう。
表層的な関係から、ふとしたことをきっかけとし、維持されていた関係が破綻し、隠されていた劣情と欲望が呼び覚まされていくようなこの作品は、その情景を淡々と、でも滑稽に描いている。
その滑稽さが、この作品のもつ毒気を薄めているように思えた。
また、舞台エリアを見下ろす形で鑑賞する座席のつくりは、作品を鑑賞するというよりは、「観察している」ような気分にさせる。
まさに人間の「サンプル」か?
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by turujun | 2008-08-30 18:30 | 演劇