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舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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2008年 02月 10日 ( 1 )

半年ほど前から始めた茶道。何度か茶会に行ったことで、陶器や茶杓や棗・茶入・屏風・掛け軸etcのことについて分からないと拝見のときに単に見るだけになってしまい、非常に肩身が狭いということが判明。

これはまずい、と思っていたところにちょうどよい企画があることを発見。2月11日までということで今日ダッシュで行ってきた。

五島美術館のある上野毛にははじめて降り立ったのだが、美術館へ向かって歩き始めたらあっというまに閑静なお屋敷街に。東京都内とは思えない敷地の一軒家が並んでいるなか、ひときわ大きな家々が見えてきたらそこが五島邸であり、そのとなりに五島美術館はある。

東京急行創業者が蒐集したさまざまな骨董・美術品が収蔵されている私立の美術館とのことだが、りっぱな庭や茶室があるわ、展示室のほかにホールもある立派な美術館であることに驚き。
受付の方のおススメにより、まずは庭を見てまわった。地図を持って見てまわったわけではく、結構広いようなので全体を見てはいないのだが、冬のせいか地味な庭という印象。ところどころの石段に一つだけぽつん、と落ちている椿だけが鮮やかな彩を沿え、ささやかに華やぎを見せていた。あれは五島美術館の演出なのだろうか??なんてね…

庭をしばし散策した後、展示を見た。展示室の手前にはなぜか鎌倉時代の仏像が一体。これも
「茶道具」の一つなのか(そんなはずはないと思うが)、大きさが大きさなだけに動かせないのか…。

展示室一室を使った展示だったので、規模としては小さかったが、千利休が書いた書や桃山時代から使われている茶器の数々など、いろいろ見られたのは良かった。私が気に入ったのは京焼の菊の模様の器。絵付けが施されている器の多くは細かい絵柄が多かった今回の展示の中で、大ぶりの菊が描かれていてちょっとモダンな雰囲気をかもし出していたところが良かった。

それと今回の展示で面白かったのは、今回の展示に並んでいた器で絵付けされているものの筆遣いがかなり大胆というか大雑把なものに見えるものが多かったこと。微妙にはみ出ていたり、「鷹」が書かれていることになっているけど、鷹というより何かの鳥ぐらいのものだったり…ちょっとヘタウマ?なんて失礼ながら思ってしまった。もしかしたら精巧な美しいモノを見すぎて逆にそういったササッと書いた雰囲気のものが良いということになったのだろうか…とさえ思えた。
特に幾何学模様の施された織部焼は、その模様の配置といい、筆遣いといい、見ているうちに笑いがこみ上げてきそうになった。美しいというより可愛いと思えてくるから不思議だ。

茶道具に美ではなく、面白さを見出してしまった私に茶道具のよさが実感として沸いてくる日が来るのだろうか…。
by turujun | 2008-02-10 20:40 | アート