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舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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2005年 09月 28日 ( 1 )

死の影

 昨日から今日にかけて、マンモス大学に苦しめられている。何で別の学部に同じ名前の学科があるんだろう…。謎だ。

 さて、苦しめられつつも、昨日は残業を短めに切り上げ、駒場アゴラ劇場で「ニセS高原企画」蜻蛉玉組を観賞。これで全4組観賞、任務完了!

 2時間の観劇はなかなかつらかったのだが、印象深かったことを1点だけ。
 蜻蛉玉の関心というのは「生きること/死ぬこと」何ではないかと思う。それは、サナトリウムに入院している女の患者が、彼の結婚をその後輩に告げられて、「私は死んじゃうのに」的な台詞をいうところとか、絵描きが体の衰えを自分の婚約者に告げるところ。また、冒頭で絵描きと女の患者「死んだ入院患者から良い香りがしていた、あれは何て香水だろう」みたいなことをが語り合っている場面と、それに対応するラストの福島(という女性の患者)がうたたねをしているときに絵描きが福島から良いにおいがする、と語る場面などからそのように伺えた。

 4本見ていて思ったのは、五反田団・ポツドール・蜻蛉玉の3組は、原作の筋を利用しながらも、その隙間に自分自身の関心をあますことなく詰め込んでいるような感じを受けた。というよりも、本家があえて語ることをしなかった部分をそれぞれが、それぞれの視点で掘り起こしていったという方が適切かもしれない。三条会に関しては、関美濃留はこれを「静かな演劇へのアンチテーゼ」と語っていたらしい(アフタートークで)が、むしろ「静かな演劇」といわれる分野の戯曲を演出の力で全く違うものにすることもできる(多少パロディと思われても)可能性を見せたといっても良いのでは。
 同じ脚本をもとにしながら、違う視点から作り直されると、ストーリーは大体同じでも全くベツモノの作品になるということを実感。

 昨日はアゴラのロビーで三条会の役者さん達を目撃、そして帰り道にはこれまた三条会組に出ていた役者さんとすれ違ったり。アフタートークのあとの片付けおよび打ち上げのために、集まってきているのかなあ、などと思った。皆様、お疲れ様でした!
by turujun | 2005-09-28 13:29 | 演劇