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舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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2005年 03月 18日 ( 2 )

暗黙の了解

 思えば今回がはじめての「踊りに行くぜ!」鑑賞、しかも出演者5組中3組初見だったが、日ごろよく見る機会のある東京や関東以外の地域のダンサーの作品を観られる機会はそんなにないので(ダンスを見るために旅に出る、はさすがにまだしない)非常に興味深く観た。以下、それぞれのダンスに対する一行レビュー的なもの。
中島由美子「とべた、とべたよかあさん」
 今回、チラシを見た中で一番興味があった人。出てくるなり一筆書きで人がトコトコ右側から左側に空中を駆け上がっていくイラストを描いて、それのまねをするごとく、ダッシュしてジャンプするところから始まって、最後に駆け上がっていく人の足元に階段を書き足していくラストまで、予感どおり、面白く見られた。特に気に入ったのが、女性ボーカルの曲に合わせて、イラストの真正面にヒザを付いて上半身だけで踊る場面。踊るというよりも、幼稚園のお遊戯のような歌詞に合わせた動きなのだけど、歌のシリアスなイメージとその素朴とも稚拙とも取れる動きが微妙なギャップを生んでいた。身体表現サークルもそうだけど、この人も「ちょっと踊ってみました」風のチラシのコメントであり、作品のテイストでもある。ダンスに真剣に取り組んでます!というのに対して照れがあるのかしら広島の人々は、とか思ってみる。
星加昌紀「帰還者」
 動きのバリエーションがいろいろあって、作品中で使う小道具に缶コーヒー「Fire」があって、何でかと思えば、後半部分での「駄洒落」だったりと、小ネタも挿入され、飽きずに見られた。だけど、心に何か一つでもひっかかるものがあるかというと、それはなかった。アクがないというか、すっきりしているというか…yummy danceを観たときに感じたことと同じようなことを今回も感じていた。東京でも松山でも、それぞれ創り手は「自分ならではの作品」を作ろうとするものなのだろうけど、互いの作品を観ているうちに、だんだんダンスを作るうえでの暗黙の了解みたなものができてくるのだろうか?そしてその暗黙の了解のない私は、そのダンスのコアに迫れないのだろうか、などと思ってしまう。
大橋可也&ダンサーズ「あなたがここにいてほしい」
 知り合いから、この作品に対する猛烈にネガティブなコメントを聞いていたこともあり、相当に身構えていたが、実際に見てみれば、そんなに構えなくても問題なく観ることができた。タイトルと作品が緊密に結びついているという点で、観ていて「?」とならない作品。この人は「ハードコアダンス」らしいが、何がハードコアって、「音」。創られた轟音。でも、ダンスと一緒にそこにあると、意外と平気。むしろ「このダンスにはこの音!」と思えてしまう不思議。「ハードコアダンス」でいいのか。
福島まな実「夜島」
 この夜かぎりのあがた森魚との競演と聞いて、興味津々。いつあがた森魚が歌うのか、どう歌うのか、ということばかりが気になっていた。つまり、これはチラシ上ではあがた森魚と「共演」となっていたが、実はそんなに生易しいものではなく、ガチンコ勝負ぐらいシビアなものだったのではないか、と思う。下手よりに置かれた楽器を中心に展開される、ゆったりとしたたたずまいのあがたワールドの前には、福島のダンスは、少々大雑把で、舌足らずであるように、思えた。
天野由起子「コノ世ノ」
 この人は第1回トヨタコレオグラフィーアワードで1度だけ観ている。

以下、続く。
by turujun | 2005-03-18 19:30 | ダンス

チラシ(執筆途中)

 この前行った五反田団「キャベツの類」でもらったチラシの束に見つけたフラジャイル「塔」のチラシ。その中に「岸田國士戯曲賞最終候補…」という文言があった。「~候補」ということは、「受賞」したわけでない。それを宣伝文句に使うのはどうなんだろう?と思った。確かに岸田國士戯曲賞といえば、若い(必ずしも受賞者が若いとは限らないが)戯曲家の登竜門的存在。今活躍している戯曲家にはこれを受賞している人が多い。というわけで、「候補」にはいることは確かにすごいことではあるけど、「候補」を自らアピール材料とすることに対して、私はちょっと抵抗がある。むしろ「受賞できなかったのね」と思って、引いてしまう。一般的な考え方はどうなのか分からないけど。
私としては、作者の経歴で興味を持たせるよりも、上演する作品世界をアピールするようなビジュアルやコピーを工夫した方が、もっと効果があると思う。
  
by turujun | 2005-03-18 12:53 | こころの旅