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舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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「タトゥー」@新国立劇場

5月30日(土)つまり千秋楽イブに観劇。

評判良いのか悪いのかさっぱりつかめないまま観劇日を迎えた。

戯曲そのものはかなり救いがないが、岡田利規演出による今回の舞台はその戯曲そのものが持ついたいたしさに焦点を合わせた演出をしていないせいか、観ている間の心理的な負担はほとんど感じられなかった。
では、いったい何に焦点が合っているのかというと、個の欲望およびそれを実現した人間とその犠牲となった者との関係の崩壊そのものなのかなと。
そういったものを、台詞による感情表現よりも、身体で表現していたように思う。
前回の「友達」よりずっと彼が志向する演劇となっていたのではないだろうか?

無数の古い窓で作られた舞台美術と、その中に隠された小道具(「小」とは呼べないほど大きいものもあったけど)の数々がまたすごく趣深かった。

それにしても…ドイツの戯曲って救いのないものが多いような気がするのは私だけなのでしょうか?
by turujun | 2009-05-30 13:00 | 演劇