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舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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モダンスイマーズ「夜光ホテル」@下北沢OFF・OFFシアター

客演に萩原聖人を迎えてのほぼ1ヶ月のロングランという本公演。

かつて日暮里で肩にカラスの刺青を入れ「八ガラス」と名乗って悪さをしていた一団が訳あって青森のビジネスホテルに滞在している。そこへその元メンバーが呼び出され再会する。元メンバーは青森でりんご農家を営んでおり、悪事からは足を洗ったつもりでいる。そんな彼に一団は、一緒に東京へ戻るよう言う。そこへやってきたビジネスホテルの従業員がひょんなことから監禁されてしまう。
そんな状況の中、時間がたち会話が進むにつれ彼らの過去と、今回の行動の真の目的が明らかになる…という話。

はじめは普通の男性+チンピラ+引きこもり風がいるところに方言丸出しのりんご農家の人がやってくるという設定の不思議さに「?」マークが飛び、それは中盤ぐらいまで話が進むにつれ増えていく。しかし、話が進むにつれそれぞれの意図の違いが明らかになったり、意外な要素が明らかになるなどして、その疑問が次々と明らかになり、こちら側の想像をすっきりと裏切りながら展開する段になり、その疑問は解決し最後はちょっとできすぎなぐらい良い結末を迎える。

モダンスイマーズの役者陣は人間的にどうよ?と思うようなこすっからさを持つ一方で孤独が耐えられなかったり、引きこもりであったり、自分の犯した罪の重さに耐えられず逃げ出した過去があったりと何らかの暗部を持ちながらも、生き方を模索しているキャラクターを手堅く演じていた。
by turujun | 2008-05-22 20:56 | 演劇