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舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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溺れる男@にしすがも芸術創造舎

現在絶賛開催中の東京国際芸術祭。今年の海外からの招聘作品は非常に興味深いものがおおく、よってセット券を購入。この日から毎週土曜日は西巣鴨へ通うことになっている。

この「溺れる男」は、チェーホフの「三人姉妹」をモチーフにした作品。でも、タイトルに「男」とあるのは、女の役を男が、男の役を女が演じているから。三人姉妹はこの作品の中では三人兄弟になっているのだ。


舞台上は椅子と洋服ダンス、テーブルぐらいしかない簡素な大道具が置かれている程度で大変シンプル。セットという点でいうと、今の小劇場系作品のそれに通じるものがある。
しかし、男性がメインの役をになっているからなのか、それともアルゼンチンからの作品だからなのかは分からないが、感情が外へと向かう表現になっていて妙に「人」が激しい。そのギャップが興味深かった。

ただ、この作品で行われた「男性が女性の役を演じ、女性が男性の役を演じる」ということが、理屈ではわかるものの、実際の社会的な面での性別という観点での入れ替えというものが行われているのかそうでないのかが観ている間はよく分からず混乱してしまった。
by turujun | 2008-03-08 19:00 | 演劇