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舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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文学座「Awake and sing 目覚めて歌え!」@NHKふれあいホール?

思えばかつてアトリエ公演に行った以外には観たことの無かった文学座。舞台がすきというならば一度は観ておきたいと思っていたところに、友人Tさんから招待のお知らせ。渡りに船と行って来た。

ちょうどこの日の天気は雪。しかも降りはじめが早かったせいか、積もってしまっていた。そのため足場が悪く、恐る恐る渋谷はNHKへと向かった。

会場はスタジオパークの隣にある地下のスペース。見た感じは何となく体育館のような雰囲気。座席は階段状になっておらず、その代わり舞台が高い。

舞台上には、私の目には珍しく映るきっちりとした舞台セット。それらは明らかに昔のアメリカのインテリア。日ごろ接することのないタイプの演劇であることは舞台セットの時点で現れていた。

そして実際の舞台が始まってみたら、これぞ「演劇」、いや「かつて演劇と言えばこれ!とイメージされる「演劇」」が、「演劇ってダサいよね」と言われるときに私の頭の中に浮かぶ演劇のイメージそのものが目の前で展開されていることに驚いた。

一番のオドロキだったのは、役者の演技。母親役であれば1920年代のアメリカにおける母親としての、息子役は1920年代のアメリカにおけるハイティーンの青年としてのステレオタイプなイメージを演じているようだったこと。舞台にいる人達は皆「~らしさ」を体現するべく言葉を話し、体を動かしているようで、そのセリフが相手の言葉を受けてのものだとしても、まるでその相手の言葉を聴いておらず、タイミングが来たから言葉を発しているように見えた。

「静かな演劇」「リアルな演劇」を志向する劇団の作品を多く観ているせいなのだろうか、私にとっては最初から最後まで不自然なものだったので、終演して正直ほっとした。



※余談
NHKへ向かう道の途中の街頭ビジョンで流れていたのがヒストリーチャンネルの宣伝。内容はチャップリンが赤狩りによりヨーロッパへ移住したことに触れていた。でもって観た舞台は反資本主義的なアメリカの作品。同じアメリカなのにね…と何となく皮肉な偶然を感じた私。
by turujun | 2008-02-03 14:00 | 演劇