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舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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神村恵カンパニー「ビーム」

いろいろと考えさせられた「エレンディラ」の後は、ひさびさの神村恵。

観るたびにこちらの想像を超える作品を作って「おお、そうきたか」と思うことの多い神村恵だが、今回はそれがいつもより多く、意表をつかれっぱなしだった。

今回は神村を含む女性3人・男性1人という構成での作品。上演時間は1時間強と若干短め。

衣装は前回同様、というかなんというか全員グレーのノースリーブのカットソーと白の短パンといういわゆる部屋着っぽいもの。

前回の山脈がダンサー同士が互いの存在や空間を意識しながら動いていたのに対し、今回はダンサー同士の他者への意識はあからさまには観客には見せないような、それでいてダンサーの動きが絶妙に関連しあって展開されていた。しかもそれがこちらが予想できそうな流れを持たせておきながら、違う方向に展開していくのが、意表をつかれつつも、小気味良い。
また、松田多香子がしなやかにソロを見せている間、下手側で残りのダンサーが両手をY字にあげて立っている→ときどきダンサーの一人が他のダンサーを後ろから持ち上げる→下ろすという動作を淡々と行っているというような違う動きを一つの舞台上に上げるにしても、そのバランスのとり方がまた面白くて、笑いそうになった。

ときに相当鍛えてないと持たないだろうと思うようなフォルムやムーブメントがたまに挿入されてくるものの、動き自体はシンプルで体操っぽいものが多い。にもかかわらず、マチネの「エレンディラ」ではしばしば閉まり気味だった私のまぶたがこのときはまったく降りてくる気配なし。まったく退屈せず。

いつも神村の作品にはいろいろな刺激を受ける私だが、今回は刺激を受けるというよりは、作品そのものを観ていることが「気持ちよかった」。相変わらず彼女の作品の意図を読み取れず終いであるのだが。



どうでも良いことだが、今回の会場のシアター・バビロンの流れのほとりにては、駅から遠い。遠いだけならよいが、周りが本格的な住宅街で、時間をつぶせる場所が無い何かしらあるだろうと高をくくっていたら見事なシャッター街だったのでまいった。
by turujun | 2007-08-14 19:30 | ダンス