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舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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島本理生「ナラタージュ」

何かの本で、自分の仕事には、映画を見たり、舞台を観たり、小説を読んだりすることが大切だぁ!と書いてあり、前者2つはすでにOKなので小説を意識的に読むことを決意。
以前本屋で見かけたこの本を図書館で見つけたので、読んでみた。

途中で中断しながらではあるものの、2時間ぐらいで読み終わったように思う。かなりさらりと読める文章とボリューム。季節ごとの空気感とか情景の描写が、「何となく分かる」感にあふれていて、かつみずみずしくて読んでいてぐっときた。



読み終わったとき、頭の中に松田聖子の「制服」が流れた。
そういう類の切なさがあった。あと若さゆえの狂気も(これは「制服」にはありません)。

といっても、この小説のような体験がこの時期にほぼ無かった私(寂しいことをいうようですが事実…)としては、没入は全くできない。でも「創られた世界の話」として非常に引き込まれて読んだ。

ただ、
この作品の最後の方で、時が流れて、主人公は就職し、友人や後輩とも疎遠になっていく
くだりについては、私自身の体験とも重なるので(これまた寂しいことをいう…)妙に共感
したりして。

そして、登場人物が皆若い。年上の「葉山先生」でさえ、現在の私より年下という設定。
素直に「切ねーーー!!!!」ってなれないのはこのあたりが理由かと思われ。これは
作者が若い(たぶん今24歳くらい?)からだろう。
by turujun | 2007-04-09 21:14 | その他