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舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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「ゆれる」@渋谷アミューズCQN

「ゆれる」を見てきた。
上映1時間以上前に映画館に着いたにもかかわらず、「最前列か壁際の席しかありません」といわれる。うわさには聞いていたが、大変な人気ですな。

さて、この映画、絶賛上映中なので、内容については、あまり触れたくないのだが、私にとってこの映画は
「香川照之の映画」
である。

そもそも、私はこの映画をオダギリジョー目当てで見に行ったにもかかわらず、見終わってから思い出すのは、香川照之ばかりである。
役としては地味なのだが、作品中で立ち現れてくるさまざまな感情の繊細な変化が表情だけでなく、全身で表現できている、と言う点で本当に強烈だった。

特に、初公判の場面での裁判長の質問に答えるシーンは、(私は残念ながら裁判の傍聴というものをしたことがないので、実際どうなのかは分からないのだが)個人的に説得力を感じる、この映画でのベストシーン。
また、拘置所内で、香川照之がラジオ体操しているシーンでの動きが、特別シャープだとかいうことがあるわけではないのだが、むしろ動きが素直であるがゆえが余計気になる。




疑問点としては、この作品の舞台はどうやら山梨県なのに、登場人物のほとんどが家族内でも標準語、ということがあげられる。瞬間的に、方言らしきものが飛び出したりするのだが、特に香川照之演じるところの兄とオダギリジョー演じるところの弟はずっといわゆる標準語で話していたように思うのだが、それってちょっと不自然な気がする。
 と、思うのは、現在私は本社が石川県にあるメーカーの東京本社(といいつつ所在地は川崎)で働いているのだが、社内は同郷の人間が寄れば、お国言葉の嵐であるからだ。同じ会社の人間とはいえ、もとは他人でもこうなのだから、家族ともなれば、なおさら地元の言葉で話すものなのではないだろうか?
by turujun | 2006-08-16 13:40 | 映画