演劇集団円「ファウスト」@紀伊国屋ホール
2006年 07月 23日
そういえば、いわゆる新劇ってジャンルのものをマトモに観たことがないなあ、と思い、また別の少々ヲタともいえる興味も手伝って、「ファウスト」を観てきた。
「ファウスト」といえば、私は以前池内紀訳のものを読んだのだが、今回舞台を観てその内容をすっかり忘れていたことを思い知らされた。ショック。
この作品を観ている間、私の心の中にあったのは、「これは劇団新感線をやってみたかった人が、『ファウスト』という戯曲を得てイッチョやってみるかと思ってしまったのではないか」という疑念であった。そうであったとすれば、色々な点において、中途半端であるし、そうでなかったとしたら、もっと他の作品を観たほうが良いよ、とおせっかいにも助言したくなる話である。
良いところもあることはあるのだけど、色々考え合わせた上で、どうしても学生時代の学園祭が頭をよぎってしまう仕上がりであったことは否めない…。私としても残念だ。
「演劇」で何を表現したいのか、その点を見失っているように思えた2時間半だった。
否定的なことばっかりいうのも何なので、一つ良かったと思うことを。メフィスト役の人は、西洋の悪魔のはずなのに、ちょっと江戸っ子っぽい役作りをして、それがなかなか愛嬌があって良かった。
「ファウスト」といえば、私は以前池内紀訳のものを読んだのだが、今回舞台を観てその内容をすっかり忘れていたことを思い知らされた。ショック。
この作品を観ている間、私の心の中にあったのは、「これは劇団新感線をやってみたかった人が、『ファウスト』という戯曲を得てイッチョやってみるかと思ってしまったのではないか」という疑念であった。そうであったとすれば、色々な点において、中途半端であるし、そうでなかったとしたら、もっと他の作品を観たほうが良いよ、とおせっかいにも助言したくなる話である。
良いところもあることはあるのだけど、色々考え合わせた上で、どうしても学生時代の学園祭が頭をよぎってしまう仕上がりであったことは否めない…。私としても残念だ。
「演劇」で何を表現したいのか、その点を見失っているように思えた2時間半だった。
否定的なことばっかりいうのも何なので、一つ良かったと思うことを。メフィスト役の人は、西洋の悪魔のはずなのに、ちょっと江戸っ子っぽい役作りをして、それがなかなか愛嬌があって良かった。
by turujun
| 2006-07-23 14:00
| 演劇