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舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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ナインとコンドルズ

昨日の話になるが、私は「ナイン・ザ・ミュージカル」を観た。昨年の初演も観たが、女性陣に関しては、一人喉のつらそう(風邪?)な人がいたが、それ以外はソロもアンサンブルも度々鳥肌がたちそうなほど(冷房の効きすぎではない)良かった。ほぼ黒一点の別所哲也も意外なくらいに唄がうまいので、それだけで安心して観られた。私的にストーリーにいまひとつ引き込まれるところがないので、超感動とはいかないまでも、観る価値のある作品だった、といえる。
その後、夜は教育「芸術劇場」でコンドルズ「JUPITER」@渋公を見る。リアル版を見ているわたしにとっては、これでコンドルズの面白さが伝わるのだろうか?と思うような内容。特に気になったのが、舞台の暗さ。コンドルズの照明は派手、という意識があったから、映像になったときに思いの外暗いことに驚いた。アップになれば問題ないが、ちょっとカメラがひくと、衣裳が学ランなのもあり、暗くてダンサーがまるで見えない。コントのときも、ちょっとアンニュイな感じがしないでもない薄暗さ。舞台を見ている分には感じたこともなかったので、意外。そして暗いがゆえに際立つチープさ。生で観ていればその場の雰囲気で文化祭を思い出すね、ぐらいのポジティブさでとらえられるが、映像だと妙に客観的になってしまうので、しょぼくない?と思われても仕方ない状態になってしまう。創る側にはそれをカバーするくらいの撮影と編集の工夫が必要なのではないかと思う。それこそ劇×シネぐらいお金をかけてクォリティのものを創れば、生をみた人にも、みてない人
にも満足してもらえるかな、ト思う一方、そこまでやらなければだめなのかと思い、舞台の映像化の難しさを痛感(創り手ではないが)してしまった。そんなわけで、映像化された「JUPITER」に興醒めしてしまった私はそのままビールを飲んで寝てしまったのだった…。
by turujun | 2005-06-12 14:00 | 演劇