舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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<   2009年 01月 ( 7 )   > この月の画像一覧

駒場アゴラ劇場から渋谷へと向かう道の途中で脇道に入るとある松涛美術館。サンプル鑑賞後にふらりと立ち寄ったら、入り口に貼ってあるポスターに私の好きな仙厓の絵らしきものを発見。これは是非見なくては!と思ったものの、閉館30分前だったので、次の日に持ち越し。
翌日、会期最終日に滑り込んでみた。

「素朴美」というだけあり、展示されている作品はかならずしも有名な作家の作品だけではなく、素人の手によるものもあり(でも室町時代作ということで、大変古いもの)、かなりバラエティに富んでいた。

私のお目当ての仙厓は3点ほどとかなり少なかったものの、再会できただけで満足。また、昭和の禅僧・南天棒の禅画もなかなか面白い。

展示を「素朴」という観点で選んでいるものの、その中身はそれでは済まされないバラエティに富んだもので、かなり面白かった。

今回、初めて松涛美術館に足を踏み入れたわけだが、館内のあちこちに昭和を感じさせるディテールがある。外観からすると意外なまでに昭和なので、そのギャップがまた面白かった。
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by turujun | 2009-01-31 23:30 | アート
シアタートラムネクストジェネレーションVol.1の参加団体の一つであるエビビモpro.。

これまではタイニイアリスやシアターグリーンBOX in BOX theaterなど規模が小さい劇場での作品上演だったのだが、今回はいきなり倍!のサイズの劇場での公演ということで、念願の生演奏による上演が実現していた。

今回の作品は、心中サイトで知り合った若者達が、ひょんなことから願いが全て叶う国「エビビモ」へ行きつくところから始まる。はじめはありえないぐらいに都合よく出来たファンタジーなのだが、途中でサスペンス調になり、クライマックス辺りではマンガによくある「ダメな主人公が困難を乗り越え成長する」みたいな要素も入ってくる。要はいろいろな要素がてんこ盛りになっている群像劇。舞台上に登場する役者の数は多分30人ぐらいいるのでは(あとで数えてみます)?

が、戯曲は、設定が今を安易に繁栄させようとしていたり、セリフで人や状況を説明してしまうようなところが多々あったり、結末までのもっていきかたが雑だったりと、かなり大雑把なつくり。でも、結末が、「ミュージカル」としてはかなり意外な、ちょっと今までにないところを見せるあたりに少し感銘を受けた。

役者も、だいたい舞台芸術学院のOB・OGとのことで、歌も踊りもそれなりで、すごく洗練されているわけではない(ただし、ハモリの部分はなかなかキレイ)。こういう群像劇だと、そのなかに特別なことをしているわけではないけど、一人ぐらい目を引く人がいたりしても良さそうなのだけど、今回についてはそういう人もいない。
この作品での見ものは、舞台上に載せる人数と、彼らを何だかんだ言いつつ上手に見せる演出はよくよく考えるとなかなかできることではないと思う。戯曲の意外な結末と演出、そして出演者の若さといってよいのではないだろうか。


ところで、シアタートラムネクストジェネレーションには先日観たサスペンデッズも参加していた。サスペンデッズとエビビモpro.を観て思ったのは、意外にオーセンティックな作風の劇団・団体が、ここへきて「新鮮」に映るようになって来たのかな?ということ。
サスペンデッズの感想でも書いたように、彼らの作品は、戯曲も演出も手堅いけど、新しさがあるわけではない。エビビモpro.も、ミュージカルという形式を用いて新しい表現を作ろうとしているわけではないように思えた。でも、彼らは「ネクストジェネレーション」として舞台に現れている。
観る側の意識の原点回帰なのだろうか?
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by turujun | 2009-01-31 19:00 | 演劇
R&B好きのはずの友人が、これを見て「これ最高!」と超・興奮していたので、私も見てきた。

この作品は、ズバリ!ローリングストーンズのライブを撮影したもの。
会場のビーコンシアターはロックバンドのライブ向けというよりは、クラシカルなインテリアがステキでむしろオペラとかの方がしっくりくるのでは?と言いたくなるような劇場。(でもこちらを見てみると、意外とそうではないみたいだけど)。キャパは2000人ぐらいというから、オーチャードホールぐらいの規模だそう。映像で観るともっと小さい印象があるけど、意外とたくさん入っていたようだ。

このライブはクリントン元大統領の財団が主催したチャリティ目的のようで、ライブ前にクリントン一家(ヒラリー・クリントン国務長官ももちろん出てくる)や、ポーランドの元大統領が出てくるなど、かなりセレブ仕様だったよう。


セットリストはこちら。
(これを出すだけでもうほぼネタバレ。)

Jumping Jack Flash
Shattered
She Was Hot
ALL Down The Line
Loving Cup (with Jack White)
As Tears Go By
I'm Free
Some Girls
Just My Imagination
Far Away Eyes
Champagne&Reefer (with Buddy Guy)
Tumbling Dice
You Got The Silver (Keith)
Connection (Keith)
Sympathy For The Devil
Live With Me (with Christina Aguilera)
Honky Tonk Women
Start Me Up
(encore)
Brown Sugar
Satisfaction

私はローリング・ストーンズには全くと言ってよいほど興味がないので、この中で知っている曲はほんの2~3曲。それでも十分に楽しめた。
セットリストを見るとわかるとおり、ローリング・ストーンズだけではなく3名のジャンルの違うアーティストをゲストに迎えたなかなか賑やかなライブ。

詳細については明日以降書きます。

いやもう本当にこれは面白かった。
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by turujun | 2009-01-31 15:20 | 映画
昨年、新国立劇場で、作・演出の早船聡の戯曲が上演され、好評を得た劇団サスペンデッズ。どんな劇団かと興味を持っていたら、シアタートラムで公演があったので、行ってみた。

舞台の下手には一戸建てっぽい建物、中央には床屋、そして上手には帆船をかたどったモニュメント的なものが置かれている。

物語の設定は湘南エリアのどこかにある床屋とその姉、幼馴染達が繰り広げる家族の物語といったところ。

作・演出は結構若いようなのだけど、戯曲といい、演出といい手堅いというかオーセンティックというか、同世代で活躍している人達とは一線を画す「普通のお芝居」を展開していた。
私の中でシアタートラムは、公営の劇場だけど結構前衛的なものを取り上げているという認識の場所なので、そういう意味からすると、これまでにない路線のものであったように思う。

個人的に気になったことといえば、戯曲の場所の設定が神奈川県ということもあり、知っている地名がたくさん出てくる。たくさん出てくるのは良いのだけれど、舞台上にあるのは「イメージ」としての湘南を作品の中で利用しているだけのように思えてならなかった。
もちろん、舞台はつくりものだから、湘南を「イメージ」として利用するのはありといえばありなのだけど、あまりにそのイメージがステレオタイプなものであるように感じられ、作品の持つ切実さに入り込めなかったなあ…というのが正直なところ。


そのなかで「観音崎のみなとまつりで帆船を見に行った…」というくだりがあり、地元出身の私としては「そんなのあったかな?」と思い調べてみたところ、「みなとまつり」と「帆船パレード」は確かに観音崎周辺であるものの、同じ時期に開催するものではないらしい。
帆船パレードはなかなかのもののようですね。今度行ってみよう。
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by turujun | 2009-01-24 15:00 | 演劇
















































































































































冒頭でいきなりマイクで観客に向かって語りだすので、「わ、チェルフィッチュ?」とか思ったが、次第に実は作品の中での「父親の伝記の発表会」の練習であることが分かってくる(これってメタ演劇?)。


今回の作品は、とあるシェルターの中で暮らすシェルター会社の社長一家が、先代である創業者の伝記を作るべく、取材を行う中で明らかになっていくその先代、そしてその場にいる人間の隠された一面が連綿と出てくる…というもの。


舞台美術が前回の「家族の肖像」を彷彿とさせるのは偶然か?

気が向いたら詳細は書きます。
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by turujun | 2009-01-24 14:14 | 演劇


芥川賞受賞作でありかつ表題作の「乳と卵」は、内容自体も凄く面白いのだけど、この本全体を通した私の感想は、この本の一番面白いところは「タイトル」。

このタイトルの語感はかなりたまらないものがある。
特に、この本にもう一本収録されている「あなたたちの恋愛は瀕死」なんて本文はどうってことない(というとかなり乱暴なのだが)、タイトルはそれだけで詩みたい。

通勤時間往復約2時間ぐらいで読みきってしまうほどライトな内容だが、何度か読み返してもその口語体まじりで平仮名の多い表記の文体の面白さが消えない。こんな言葉をまたよく生み出せるな…と思いうらやましくあり。
内容以上に文字とその文体を楽しむ本だった。
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by turujun | 2009-01-22 22:29 | 書物
今年最初の観劇は、例年と少々パターンを変えて、新春恒例の工場見学会をパスしてみた。

そして選んだのがこの作品。2009年1月1日より三好十郎著作が公共化されることを記念しての上演であり、12月31日には、カウントダウンを含めた上演を行ったそう。

三好十郎というと、私の中では戦争モノのイメージが非常に強いのだが、今回もやはり戦争モノ。
太平洋戦争中に、キリスト教の教義から徴兵拒否した男性と、彼の周りの人々の姿を戦時中と戦後を通して描いた作品である。

そんな内容なのだからして、観ていると実に気持ちが重くなってくるという一面があるが、その一方でそんな重い戯曲を、演出の力で妙な(というと表現があまりよろしくないが)ときにおかしみを、ときに激情のほとばしりを感じさせる仕上がりにしていた。

今回は前半約1時間40分、後半約1時間。ナイロン100℃さながらの長丁場であるにもかかわらず、それを感じさせない迫力溢れる作品だったのだが、特に前半は非常に限られたスペースに人がひしめきあう羽目になっているにもかかわらず、時間の長さを殆ど感じないアイディア溢れる舞台空間だった。
特に印象的なのが、幕が開くや否や目に飛び込んでくる人の塊。少ないスペースに押し合いへしあいの窮屈でアンバランスな状態は、作品の時代背景の隠喩なのだろうか。
また、今回客入れ・客だし・休憩時間の音楽は日本のロック(休憩時間にはハイロウズの「アメリカ魂」を流していた。選曲絶妙すぎ!)ながら、劇中では意外な人の意外な曲を意外なところで使い、それがはまっていたのも面白かった。


まだ明日もあるので詳細はここまで。新年の幕開けに選ぶには微妙かも…だが、決して損はしないと思う。

ただし、終演後のイベントは保証の限りにあらず(私は結構な空腹を感じていたので、イベントはパスしました)。甘酒やらビールやら発泡酒やらも販売されるゆるめな内容のようです。
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by turujun | 2009-01-03 15:00 | 演劇