舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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全部観る、と決意し通い続けた王子小劇場も、この日で最終日。

「トレンディドラマシリーズ」と銘打たれた本公演の内容は、まさに「トレンディドラマ」。女子アナと、売れない俳優、男子高校生と彼が通う学校の養護教諭を軸に、その周辺の人々の恋愛模様を描くというもの。
舞台上に、保健室、役者の部屋、女子アナの部屋、コンビニのレジと4つの空間のセットが配置されていて、そこを役者が入れ替わり立ち代りしながら、上演されていく。


限られたスペースでありながら、話が混乱することなく、うまく空間を使ってそれぞれの場面を作っているのは上手いと思った。
が、肝心の内容は、「トレンディドラマ」なせいか、どこかで観たことがあるような…というデジャブを感じさせるものだったのが残念。

なぜこの内容をわざわざ演劇で?という疑問を拭い去ることができなかった。
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by turujun | 2008-08-31 19:30 | 演劇
ここのところ全然書いていなかったので、備忘録的に乾燥をば。

ウワサには聞いていたけど観にいく機会がなかったサンプル。今回、アトリエヘリコプターでの公演ということで、家から近いのもあり、初観劇とあいなった。

劇場に入ると、座席は全てスペースの壁沿いに高床式に組まれている。座席にいくには、座席に囲まれたエリアをスタッフ(作・演出の松井氏含む)の誘導にしたがって横切っていくことになる。
横切っているときにも気になったが、座席にたどり着き、高いところから見ると、上演スペースは五反田団か!というほど雑然としている。
(アトリエヘリコプターといえば前田司郎氏の実家でもあることだし。五反田団リスペクト?)

で、そこで繰り広げられたのは、タイトルとは少々異なる人間関係。家族はビル管理会社(?)の男とその妻、そしてその妻と同じスーパーでパートとして働く元教師の女性と、そのニートな息子だけ。あとはカップルとその友達だったり、職場の同僚だったり、ちょっとどんな関係なのか分からないけどつながりがありそうであったりする。
その関係というのは、舞台が始まったときには明かされておらず、話が進むうちにだんだん明らかになってきて、そして舞台上でその関係は新たな人と出会い変化していく。
しかもその変化の方向性が形は違えど、変質または倒錯と呼びたくなる類の方向へ向かっていく。いわばみんなしてダメな方向へと進んでいってしまう。
表層的な関係から、ふとしたことをきっかけとし、維持されていた関係が破綻し、隠されていた劣情と欲望が呼び覚まされていくようなこの作品は、その情景を淡々と、でも滑稽に描いている。
その滑稽さが、この作品のもつ毒気を薄めているように思えた。
また、舞台エリアを見下ろす形で鑑賞する座席のつくりは、作品を鑑賞するというよりは、「観察している」ような気分にさせる。
まさに人間の「サンプル」か?
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by turujun | 2008-08-30 18:30 | 演劇

訃報

女優・深浦加奈子さん死去 48歳

城山羊の会
はどうなってしまうのだろう?
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by turujun | 2008-08-26 22:14 | 演劇
8月24日マチネ。

8月下旬は、小劇場系好きにとってはどれを観たら良いのか困るような公演が目白押し。週末しか観劇できなくなりつつ私も、どれを取り(観)、どれを諦めるかで頭を悩ます日々。

そんななか、イデビアン・クルーをスルーして観にいった木ノ下歌舞伎。京都造形芸術大学出身者を中心として結成されているユニットのようで、関西を中心に活動をしているよう。アゴラのサミットへは2度目の参加だそうな。

「三番叟」は三人の男性が、エレクトロにのって、能・狂言の身体や顔の表情の動きの特長を取り入れた動きを繰り広げる。イマドキな音の流れる中、スピーディーに能・狂言の動きを展開していくと、その特徴が「そういえば狂言とか歌舞伎ってこういう顔するよね」「舞台上での導線が直線的だよね」「身体のフォルムも直線的だ」とか改めてはっきりと浮かび上がってくるところが面白い。
にもかかわらず、日本的な動きが勝る人、洋舞的な動きが垣間見える人、どっちつかずな人の個性が三者三様であるところがさらに面白い。

【余談】
「第六回 亀治郎の会」のチラシの中に「京鹿子娘道成寺」の文字を発見し、「何とグッドタイミング!」と公演期間を見たら、8月23・24日。…って今日じゃん!組み合わせとしては最高ながら、このチラシの恩恵にあずかれるのは22・23日に見た人だけではないか!うーむ、残念。


「娘道成寺」はkIKIKIKIKIKI主宰のきたまりのソロダンス。日本舞踊ときたまりの女の情念と色気が噴出するダンスは相性がよいのか、日本舞踊の真似をしたダンスでもなければ、ダンスっぽい日本舞踊でもなく、「きたまりの『娘道成寺』」であったように思った。

両作品とも「古典芸能もどき」ではなく、日本の伝統芸能を下敷きにしつつも、現代の作品として十分創り上げられていて、久々に観ている間ワクワクした。
結構残席が観られたのは勿体無い。まだ公演は続くようなので、観にいける方は是非。
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by turujun | 2008-08-24 22:06 | ダンス
8月17日マチネ観劇。

チケット争奪戦が激しくなるばかりで、ずいぶんとご無沙汰だった大人計画を久々に観た。

私は、演劇で演劇のことを描いた作品というのはつまらない、という偏見を持っているので、今回の作品がそうであると知った瞬間、「大丈夫か!?松尾スズキ」と思った。

そうしたら、思ったほどではないにしても、大人計画としてはずいぶんと薄い作品になってしまった(でも上演時間は長い)。

出演者も豪華な面々で、音楽には生バンドを入れ、冒頭の工場シーンを含め、舞台装置もいろいろ入れ替えるほどに贅沢なのに、肝心の脚本が、「欲望という名の電車」と過去の自分の作品の毒と演劇人としての日々をミックスしているに過ぎないようないささか残念な出来であったのは残念だった。

あと、個人的に残念なことは、大事なシーンが下手よりで演じられることが多く、私のいたA席の端からでは見切れてしまったこと。何でまた下手ばかり使うかな…というぐらい中央から下手大活用。
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by turujun | 2008-08-24 21:22 | 演劇
今回の佐藤佐吉演劇祭は、コンプリートを目指している私。
お盆休みを挟んで観にいったのは、スパンドルレンジ「地獄のキオスク」。

近未来なのか全く違う世界なのかは分からないが、地中で過去の遺物である缶詰を発掘しながら生きている人々の物語。

美術は凄く凝っているものの、キャラクター設定の作り込みが役者によってまちまちであるのと、キャラクター同士の関係の描き方があやふやなまま進むために、話の半ばで出てくるエピソードがうまく結末に結びついていないように思えたために、私としては消化不良な思いをした。
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by turujun | 2008-08-24 21:04 | 演劇
8月16日(土)3部。

歌舞伎座といえば、チケットの一般発売が平日なこともあり、まず前売りは買えないだろう…と思いハナから一幕見狙いでいたこの公演。
早めに劇場へ…と思って午前中に到着したら何人もの劇場の係員に「本当に3部まで待つの!?」と呆れられた。
そんな少々お寒い状況にも負けずに本など読みつつ待とうかな…と思っていたら、役者持ちのチケットにキャンセルが出たということで、それを譲ってもらえることに。何とS席、しかも前から12列目で花道の近くという超良席。

おかげさまで、今回初めて花道で行われていることの様子を一部始終観ることができた。

「紅葉狩」は中村勘太郎が女形で更科姫&鬼女を演じたもの。これまで女形の勘太郎は観た覚えがなかったのでイメージが湧かなかったが、平維茂を演じた橋之助より素で大きいんじゃない?という体格はさておき、なかなか可愛らしい姫ぶりだった。
とはいえ、この作品で私的に最も目を引いたのは中村鶴松演じる侍女・野菊。その姿はもちろん、平維茂一行の前で披露した舞がとても可憐。たぶんこの子は何年前かにやった「野田版・鼠小僧」で子供役を演じていた子。これによると、現在13歳。中学生だからこそ、素があまり男男していないというところでアドバンテージがあるとはいえ、逆に言えば若さや経験不足ということもあるわけで。でもそれを全く感じさせない舞のうまさは一体なんだあれは。彼の舞の瞬間は、メジャーな役者が居並ぶ中で、この日一番ぐっときたときだった。

さて、お目当ての「愛陀姫」。結論から言うと、「THE DIVERで忙しかったのでしょうか?野田さん…」。
個人的な意見としては、「野田版・研辰の討たれ」を頂点に、作を重ねるごとにクオリティが落ちているように思える野田版歌舞伎。今回はオペラの「アイーダ」を原作とした歌舞伎なのだが、歌舞伎というよりは、出演者が全て男性で、時代が戦国時代とした劇であるようで、以前の作品にあったような、歌舞伎とガップリ四つに組むような演出が殆ど観られなかったのだ。
また、舞台装置も前回までの空間を活かした立体的な構造ではなく、ずいぶんと平面的なものであったのもがっかりポイントの一つ。
参加しているスタッフが豪華でも、そこにきちんとした方針がないことにはその能力も生きてこないのだなあ…と心底思ってしまった。

ただ、愛陀姫を演じた七之助は、勘太郎と比べるまでもなく、ほっそりとしていて「ザ・女形」という印象。彼を見てしまうと、やっぱりその前の勘太郎の更科姫はゴッツイ(衣装のシルエットを差し引いても絶対ごつい)。

舞台の感動を決めるのは席種ではないことを痛感したひと時だった。

【余談】
花道横・最前列の一階桟敷席に「パッチギ」の井筒監督の姿を発見。彼はやはり歌舞伎も「こちとら自腹や」なのでしょうか?そうであるなら、ぜひ本音レビューをお願いしたい。
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by turujun | 2008-08-16 18:15 | 演劇
佐藤佐吉演劇祭参加作品全制覇をめざしています。で、観に行ったこの作品。
立派な舞台装置には目を見張ったが、肝心の中身は…。
ずいぶん乱暴な表現になってしまうが、舞台が進むにつれ、観ているのが辛くなった。
その理由は、大雑把にいうと、落としどころのない戯曲と、妙にがなる役者の演技・無理のある設定とキャスティング、中身と合わない音楽といろいろ挙げられる。創り手側が創りたい世界と、それを実現する側の力量があまりに釣り合っていない、というのが苦痛の理由なのではないかと思う。

この作品のめざした所は作・演出の当日パンフの挨拶の内容にある「ディストピア」なのではないかと思うが、劇中では、書きたい世界と入れたい要素を単に寄せ集めたようにしか思えなかった。
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by turujun | 2008-08-09 19:30 | 演劇
舞台上のセットに、額縁のような部分があるなあ、と思ってセットを見ていたら、セットそのものが額縁とキャンバスであることに気づいた。

そこから伝わるように、この作品は絵に青春をささげた男達と、その一人と作品を通じて心が通じた女の子を中心とした群像劇。

演出がちょっとロマンチックであるところに気恥ずかしさが感じられてしまったが、それをてらいなくやるので、清清しいともいえる。
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by turujun | 2008-08-07 22:50 | 演劇
アゴラのサミットに何度か参加していた団体。でも私が観たのは今回が初めて。
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by turujun | 2008-08-07 22:42 | 演劇