舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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<   2008年 01月 ( 5 )   > この月の画像一覧

立川志らくと柳家家緑の落語が聞ける会が近所で開かれるということを知ったのはつい数ヶ月前。地元の図書館でチラシを見つけたので、チケットを買おうと思ったら、すでに完売。以来、やっとの思いでチケットを入手し、行ってきた。

大田区民プラザ小ホールというのは、劇場ではなく、多目的スペース。入った瞬間座席に段差がないことに、不安を覚えたが、その分ステージは高めにつくってあったので、中ほどの座席からでも演者の姿がよく見えた。

若手落語家による「堂々若手バトル!」を経て19時よりメインの二人が登場。
まずは、二人によるフリートーク。フリートークとあるが、その7割ぐらいは志らくが話している。
「リラックスしているときが一番“笑い”脳が働く」という話で立川談志師匠は楽屋や電車の中で話しているときが一番面白いという経験談から「スピリチュアルはニセモノか否か」というような話へ展開していく。
途中で志らくのお尻がつるハプニングがありつつも、トークが進むにつれ志らくのテンション急さ上昇。そのせいか予定では20分のはずが、10分弱延長して終了。

次は志らくの落語。題名は…当日パンフでは「お楽しみ」となっていたので不明。
とある大店の道楽息子が主人公。女遊びが大好きなこの男は、放蕩が過ぎたため勘当され、、なじみの店へと転がり込む。そこでしばし居候していたが、毎日食っちゃ寝で手伝いもしないものだから、銭湯へと奉公へ出される、という話。
トークのときの異常なハイテンションからすると、まくらの部分は若干トーンダウンしているように思えたが、後半の主人公の若旦那の妄想が進むにつれ、調子が上がってきた。あがってはくるのだが、フリートークのときはイケイケ・押せ押せなのに対し、こちらでは明らかにちょっとイッちゃっている若旦那がばっちりはまっているのに、ずっとしなやかな感じがした。
そしてオチが下ねたなのに、切れがよくて妙にさわやかなのが面白い。

休憩・お楽しみ抽選会(志らく・家緑とゲストの林家二楽のサイン色紙プレゼント)を経て、次はゲストの林家二楽の紙切り。

お客さんのリクエストに応え、次々と切り絵を作っていく。作っている間ずっと何かはなしをしているのだが、その内容は主に自虐ネタ。幼稚園や老人会へ呼ばれて紙切りをしたときのさまざまなピンチの話が次から次へと飛び出してくる。
切り絵はうまくできていたのもあれば、「?」というものもあったが、その切り絵の出来がイマイチなことさえトークのネタにするのだから、たくましい。地産地消みたいだ。

そして最後は柳家家緑。
電車で移動しているときに見かけた女性の奇行の話をまくらに、禁酒令が出たとある藩の酒屋の悪戦苦闘の話へ(題名は不明)。
まくらは正直とってつけたようで、非常に話しにくそうだったのがとても気になった。だが、落語に入っていくと一転、登場人物の多い話であるにもかかわらず、それぞれのキャラクターを活き活きと演じ分けていた。

今日の話は若手バトル・志らく・家緑ともに、オチが下ネタ。若手バトルで「えぇ?」と思い、本編に入っても二人して下ネタだったので、結構参った。
そんなに落語を観てきたわけではないのでなんともいえないのだが、落語のオチってそんなに下ネタ多かったのだろうか?以前観た池袋の寄席や小朝の会ではそんなことなかったはずなんだが…。
下丸子らくご倶楽部で受けるのはそういう方向性のものなのだろうか?ちょっと不安…といいつつも、来月のチケットを売っていてうっかり購入。
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by turujun | 2008-01-25 18:30 | その他
ニブロールは今年で10周年、ということで世田谷パブリックシアターでその記念公演を行った。

私が座ったのは3階席B列の12番という相当に高い位置の席。この席にしたのは、私が席を予約したときにはもう3階席という選択肢しかなかったからだが、世田谷パブリックシアターなら見づらいことはないのがわかっていたので納得済みの購入だった、のだが…

この席にしたことで、良かったことと悪かったことがある。

良かったのは、映像が良く見えたこと。今回の作品では映像が壁だけではなく床にも投影されていて、ときに壁に映されているものとは違うものが床に映されていたりしたので、その映像の変化をつぶさに見られたのは良かった。

悪かったのは、映像がよく見えると同時にダンサーの姿の印象が弱くなってしまったこと。
特に今回は舞台の上方から紗の布が複数枚前後に吊り下げられており、それによりダンサーの姿がさえぎられ、またその布に映像が映ることでかろうじて見えるダンスの印象も弱くなってしまったのだ。

そんなこともあり、今回の作品はダンス作品としてよりも、映像作品としての印象がやたらに強く残った。

とはいえ、今回の作品はこれまでのニブロール作品で観られた「集団対個」というより、「個対個」をクローズアップした作品であるように感じられたのと、その人間関係の描き方において以前のような暴力性がなりを潜め、もっと繊細になっていたのは印象的だった。

スカンクの作る音楽は、以前のニブロールのようなテクノ要素を取り入れつつも、ボーカルやバンドサウンドを持ち込むことで、ニブロールの世界観により生気をもたらしていると思う。
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by turujun | 2008-01-19 16:00 | ダンス
前回は駅前劇場であったように記憶しているのが、今回はもうスズナリ公演というデス電所。

今回の作品は、舞台がロシアっぽいどこか。内戦が続く中で、基本的には人と交流するのを拒み、人型コンピュータと暮らす女の子の話。

テーマとしては引きこもりとか、ネット中毒といった現代の若者に見られる現象と言ってよいかと思う。つまり、テーマはシリアス。

だけど、作風はきわめてエンタテインメント。前の感想でも書いたような気がするけど、この劇団には劇団のテーマソング※がある。しかも昔の戦隊ものやロボット系アニメを髣髴とさせる曲調&アレンジ。そして劇中歌ももちろんあり、かつ踊りもする。そして関西系まらでは&関西系とは思えないゆるいお笑い、客いじりも忘れず入ってくる。
全体に、マンガやアニメ、ゲームのエッセンスが感じられるつくりなものだから、結末だけが大人視点として真っ当なものであることに違和感を感じるのは私だけなのだろか?


このブログで、デス電所テーマソングおよび過去の劇中歌メドレーを聞くことができます。
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by turujun | 2008-01-14 14:00 | 演劇
今年最初の映画は「ペルセポリス」。

この作品はイラン出身のマルジャン・サノラピによる自伝的グラフィック・ノベルを原作としたアニメーション映画。映画もサノラピ自身が監督している。

シンプルでポップなキャラクターによるアニメーションではあるものの、イラン革命、イラン・イラク戦争を生き、人種的な偏見を受けながら一人思春期にヨーロッパに生きた女性の物語なだけにその内容はどうしても重い。

詳細は後ほど。

2月1日までの上映なので、ぜひ見に行って欲しい。
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by turujun | 2008-01-13 15:00 | 映画
なんだか毎年恒例となっているこの行事。会場は、レトロビルとして素敵な風情をもつアトリエヘリコプター。

以前はまさに「工場」でのイベントだったが、近年は工場は廃業し本格的にアトリエとして整備されているので、タイトルと実際がこのブログのように乖離している。

かつてのこのイベントは、実際の工具の置かれている中で、シュールな演劇や映像やバンド演奏を楽しむ不思議体験できる場だったのだが、一方で鑑賞環境としては暖房を入れても心底冷え劣悪この上なかった。快適な温度の代償が面白空間だったということになる…のだろうか?

さて、今年のテーマは昨年の能のニセモノに続くニセモノシリーズ第二弾で、「アングラのニセモノ」。

演劇の
○ザ★天井『珍徳丸』(作・演出:岩井秀人)(1)
○劇団黒田童子『思いやりをすて、母を出よ』(作・演出:前田司郎)(3)
にくわえ、京都からやってきたフォークバンド?「ザ・ノーバディーズ」による歌(2)
の三本が本編。
※()内の数字は上演順。


『珍徳丸』は微妙に『身毒丸』っぽい恋愛モノであるのに対し、一方の『思いやりを~」は、30年胎内にいて、生まれてきた「黒田」が、中学校に入り大暴れする学園物で、若干社会派な要素を取り入れた内容。どちらも作・演出担当者のアングラに対するイメージおよび偏見をふんだんに盛り込んだ作品だったが、前者は、演出面におけるアングラ演劇の特徴を徹底的にグダグダにしてニセモノっぽさを出しているのに対し、後者は戯曲の面で、もともと破天荒なアングラ作品をさらにヒネり、演出面では意外に「アングラ」がやっていそうなことを真面目にやっていたように思う。岩井氏は、全体的にニセモノ化するのに対し、前田氏の方は、全体としてはしっかりつくるけど、細部に遊びを入れてニセモノ化しているようだ。



これに加え、私の見た回にはオムトンのメンバーの別ユニットが登場。ニセモノ尽くしのこのイベントの唯一の非ニセモノ。ジャズっぽいトーンの中にマリンバが意外にうまくはまってとても良かった。

本編とは別に、バンドが登場するときのつなぎとして、昨年までは「アーバン3」という
○ワイングラス片手に登場し、
○互いをファーストネームに呼び合い
○80年代的な「アーバンさ」を装いながら
バンド演奏の進行をしていくユニット(前田・黒田+1名(名前を失念しました。ごめんなさい)が出てきていたが、今年はこれにハイバイの岩井秀人が加わり、「アーバン4」に。

岩井氏がわざとなのか天然なのか時々KY気味なコメントをして、アーバンぶち壊しにかかるところと、おまけのバンド演奏時にはすっかりワインの酔いが回ったせいか、ほぼ全員がアーバントークを展開できなくなっていたところが面白かった。

アーバン4のトークの中(壊れ気味)の中で、ニセモノシリーズのネタがなくなってきたと前田氏は言っていたが、そういわずにもう少しいろいろやってほしい。たとえば「青年団」のニセモノ、とか。
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by turujun | 2008-01-04 12:46 | 演劇