舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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以前、仕事で桜美林大学へ行ったことがあり、そのときの印象が「やたらに遠い」だったのだが、チェルフィッチュの岡田さんの新作だし、再演があるとも思えない(大学の授業の一環としての公演っぽい)ので、遠路はるばる観にいった。
(実際には淵野辺駅の駅前にある建物の中のホールだったので、そんなに遠くはない)

以下、ネタバレありです。ご注意ください。







登場人物は
ユミ(35歳 既婚・4歳の息子あり)
カナ(35歳 既婚・妊娠中)
ナカムラ(35歳 ユミの夫)

で、この三人を10代後半~20代前半の人たちがかわるがわるに演じていく。

作品の最初に、「私(演じている人)は20代にしか見えないかもしれないけど、でも実は35歳なんです」と断って始まる。この但し書きのような台詞は劇中何度も出てきて、それは観客へのお願いとして出てくるときもあれば、演じている自分達への疑念のような形でも出てくる。

そしてそのうち、それは「20代の役者が35歳のユミを演じている」から「35歳のユミが20歳のころを思い出している」に変わり、最後には、「35歳のユミは20歳の姿になっていると思っている」になっていた(ように思ったのですが、間違っていたらすいません)。

基本的には、最初にユミとカナが電話で話している内容(カナのこどもの性別が男の子と判明して、ユミに子供服のお下がりをもらえないか、とお願いしている)と、ユミとナカムラのこどもの「しょう君」のお誕生日のプレゼントは何にするか→新幹線が良い(ナカムラ)→男の子ってなんで乗り物が好きなんだろうね(ユミ)→自分はこどもの頃そんなに乗り物の好きじゃなかった(ナカムラ)という話が少しずつ台詞が変化しながら繰り返されていっていた(ように思う)。

以下、気づいたことのメモ。

とにかく出演者が次から次へと出てくるくらい多い。チェルフィッチュの普段の公演ではありえない人数だったのでそれは新鮮だった。そして役者が演じていないときの舞台上の居方が結構シュール(特に後半。)

映像と、舞台装置の使い方が遊園地再生事業団ぽい。

なんとなく「チェルフィッチュ」ぽく動こうとしているのかな?と思える出演者がいて、ちょっと違和感を感じた。

20代前半の人間が35歳を演じることができるのか?という根本的な部分そのものを舞台にしているというのが結構面白い。
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by turujun | 2007-11-24 14:00 | 演劇
碁のことが分からなくても面白く見られるが、見に行く前にこの映画の公式HPを見て、登場人物の名前とどんな人物なのか、主人公との関係を押さえておくと、もっと楽しめる。

この人が「川端康成」だなんて、パンフ見るまで気づかないよ…ということになりかねないので。

監督は中国人、主人公も中国人だが、舞台が日本なので日本の俳優も大挙出演。
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by turujun | 2007-11-23 16:00 | 映画

日韓ダンスコンタクト

『Turning Point』 ユン・ソッテ
『ACTIVATE』大竹千春
『斜めむき』神村恵
『ノイバラ』キム・ヨンミ
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by turujun | 2007-11-22 19:00 | ダンス
「面白いらしい」というウワサを聞きつけて、レディースデーを利用して見に行ってみた。

展開が異常に早く、かつ台詞がほとんどない。
でも話の流れにちゃんとついていけて、最後にきっちり腑に落ちる。

ハリウッド映画は、「言葉の通じない人にでも分かるように創られている」とはよく聞くが、この映画はまさにそうやって創られている作品だった。

なお、私は前2作を見ていないでいきなりこれを見たのだが、何の問題もなく見られた。このあたりの親切さにも創り手のサービス精神を感じる。
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by turujun | 2007-11-14 18:00 | 映画
久々に観にいったONEOR8。理由は、「えんげきのページ」の評判が良かったから。

実際手堅く作られていて、面白かった。

姉妹または女性を描かせて上手い男性作家といえば、私にとっては前田司郎(今月上演された「生きているものはいないのか」でもその才能をいかんなく発揮)なのだが、今作の姉妹のやりとりは、前田氏のそれに匹敵するぐらい、リアリティを感じさせるものだった。(というか私個人の体験を彷彿とさせるものだったと言う意味で)
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by turujun | 2007-11-10 19:00 | 演劇
駒場アゴラ小劇場にて。


ある日突然、苦しみだしてどんどん人が死んでしまう、そのどんどん死んでいく様をただ見せるだけ、というかなりシュールな作品。

これがハリウッド映画だったら、主人公がとんでもない試練を乗り越え、最後に原因を突き止め、世界を救うぐらいの話になるのだろうが、この作品にはそんなものは一切無い。死んでいく人、それは友達だったり通りすがりなだけの人だったりするのだが、そういう人達を横目で見ながら、「死にたくない」とじたばたしつつ、やっぱり死んじゃう。

と書くとかなり絶望的なように思えるのだが、そこがそうでもないところが前田司郎のうまいところで、その日常から死ぬにいたるまでの人々の描写によって絶望からたまに笑いを作っていく。
最後にあるのは死でも、そこまでの生きている人間のばかさ加減とかそこから生まれる面白さをすごく上手く表現している作品だったなあ、と思う。

基本的に登場人物は役者のキャラありで作られていた模様。それはワークショップを通じてつくったからできたことなんだろう。





(余談)
登場人物は、死ぬ間際にすごく苦しんで暴れまわる。で、バタッと倒れて「死んだこと」になるわけだが、何気に息が荒くなっていて背中や胸部が派手に上下している人が散見された。最前列で見ていただけに、「生きてるじゃん」と思って、ものすごく気になった。まあ、大人なので「この人は死んでいることになっているのだな」というお約束は認識しているものの、気になったんですわ。

【2008年1月29日追記】
この作品の戯曲で、前田司郎氏は岸田国士戯曲賞を受賞しました。おめでとうございます。
毎年候補にあがっては落ち、を繰り返していた前田氏ですが、ようやくの受賞となりました。
個人的には、この作品より戯曲として優れている作品は過去の前田氏の候補作にはあったと思っており、この作品で受賞するのは少々意外な感じがします。
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by turujun | 2007-11-06 19:00 | 演劇