舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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デス電所は名前だけは知っていた関西の劇団。先日ベターポーヅを観にいったときに「次回公演」としてポスターが掲示されていたので初鑑賞。

今回の作品、開演が18:00なのに、終演は20:30。間に「役者のための」休憩が入ったものの、観客は席に座りっぱなしなので2時間半ぶっとおし。

でも、駅の時計を見て「もうこんな時間?!」と思ったぐらいだから、全く長時間鑑賞苦にならず。


というのも、開演してから最後まで、唄アリ踊りアリのエンタメ芝居だったから。
話の筋は非常に込み入っていて、腑に落ちていない部分もあるのだが、このサービス精神の塊というべき中身がそれを補ってあまりあった。

話は刑事が行方不明になっている女子高生の行方を捜し、不思議なタワーのある都市へ向かうところから始まり、謎の工場にわけありな女性が就職するや否や工場長になったり、見えないドスを使いこなす元・やくざの男性が昔世話になっていた組が敵対している団体に襲撃を受け組長や仲間だけではなく、組長の娘を殺されてしまって復讐を誓ったり、くしゃみをすると特定の人の過去や未来を見ることが出来る少年が紆余曲折あり演歌歌手になったりしながら、それらがだんだんつながって、結末に向かっていく…というような感じ。

作中のナレーションで自ら「広げすぎた風呂敷をきちんとたためるのか?」と言っていたが、その観点からしたら、ちゃんとたためたとは言えていない内容ではあった。中身そのものよりも、シーンごとの勢い重視なのかもしれない。


関西の劇団を観るたび思うのだが、彼らは本当に東京の劇団とは全然違う。たとえば、傾向として関西の劇団は
●劇団のテーマソングを持っている
●劇団のテーマソングはキャッチーだ
●効果音を使う(刀がぶつかり合う・人を殴る等)
●上演前・カーテンコールで役者を紹介する
●劇中に唄や踊りが入ってくる
●劇中にギャグが結構な量入ってくる
●映像を使うのが好きだ
●照明・音響が凝っている


イメージとしては、劇団新感線の路線に近い。東京の劇団が作品そのものをみせること(演じる側からの視点)に力点を置いているのに対し、関西の劇団で上記の条件を備えているところは作品をみせる以上に劇場内にいる時間で観客をいかに満足させるか(観客視点)に力点を置いている。その違いが作品の質感の違いに現れているのかななんて思う。


まあ、必ずしもこういう劇団ばかりではないのは承知しているのだが。



【余談】
今日はウェブで前日に予約して観にいったのだが、受付で支払った金額がなぜか「学生料金」だった。支払ったときには何の疑いも無く言われるがままに支払ってしまったので気づかなかったが、その後チラシの束を見ていてそのことが発覚。
カジュアルな服装&帽子着用とはいえ、どんだけ若く見られとんねん、私…。
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by turujun | 2007-08-19 18:00 | 演劇
いろいろと考えさせられた「エレンディラ」の後は、ひさびさの神村恵。

観るたびにこちらの想像を超える作品を作って「おお、そうきたか」と思うことの多い神村恵だが、今回はそれがいつもより多く、意表をつかれっぱなしだった。

今回は神村を含む女性3人・男性1人という構成での作品。上演時間は1時間強と若干短め。

衣装は前回同様、というかなんというか全員グレーのノースリーブのカットソーと白の短パンといういわゆる部屋着っぽいもの。

前回の山脈がダンサー同士が互いの存在や空間を意識しながら動いていたのに対し、今回はダンサー同士の他者への意識はあからさまには観客には見せないような、それでいてダンサーの動きが絶妙に関連しあって展開されていた。しかもそれがこちらが予想できそうな流れを持たせておきながら、違う方向に展開していくのが、意表をつかれつつも、小気味良い。
また、松田多香子がしなやかにソロを見せている間、下手側で残りのダンサーが両手をY字にあげて立っている→ときどきダンサーの一人が他のダンサーを後ろから持ち上げる→下ろすという動作を淡々と行っているというような違う動きを一つの舞台上に上げるにしても、そのバランスのとり方がまた面白くて、笑いそうになった。

ときに相当鍛えてないと持たないだろうと思うようなフォルムやムーブメントがたまに挿入されてくるものの、動き自体はシンプルで体操っぽいものが多い。にもかかわらず、マチネの「エレンディラ」ではしばしば閉まり気味だった私のまぶたがこのときはまったく降りてくる気配なし。まったく退屈せず。

いつも神村の作品にはいろいろな刺激を受ける私だが、今回は刺激を受けるというよりは、作品そのものを観ていることが「気持ちよかった」。相変わらず彼女の作品の意図を読み取れず終いであるのだが。



どうでも良いことだが、今回の会場のシアター・バビロンの流れのほとりにては、駅から遠い。遠いだけならよいが、周りが本格的な住宅街で、時間をつぶせる場所が無い何かしらあるだろうと高をくくっていたら見事なシャッター街だったのでまいった。
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by turujun | 2007-08-14 19:30 | ダンス
彩の国さいたま芸術劇場へ「エレンディラ」を観にいった。ここ、まわりが住宅街なものだから駅から劇場までの間に日陰がない!猛暑日の昼にコレはないでしょ。
ぼやいてもしかたがないようなことを頭の中でぼやきつつ観たこの作品、まず長い!二回の休憩を挟む三部構成で3時間半。今時珍しい長さである。そして非常に豪華。音楽がマイケル・ナイマンというだけでそれはそうと分かるのだが、舞台上の役者の数や凝った舞台美術からもそのことがうかがえる。
だから「おもしろい」かといえばそれはそれ、別の話。原作はおもしろいと思われるのだが、その面白さを舞台に立ち上げるのには成功していなかった。それぞれのシーンの始まりは幻想的な絵のように作り上げられているのだが、いざ役者が演じはじめるとそこで作られた世界観が壊れてしまう。ビジュアルと劇が分断されてしまっていたのだ。金銭的にも能力的にも浪費したものの多い舞台であったように思った。
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by turujun | 2007-08-14 13:00 | 演劇
今回の公演をもって解散するベターポーヅ(以下ベタポ)、ということで当日券で観てきた。

とはいえ、これまでのベタポ作品で観たものといえば山田うんが開演前のイベントか何かで舞台上に出てきて振り付けをする…というのを目当てで行ったものぐらいかという程度の記憶しかなく正直思い入れが少ないため、特別な感慨はない。

以前観たときには、かなり話自体がシュールだったように思うが、今回はそうでもなく結構面白かった。

何といっても一番印象深いのは、ラスト近くの赤いちゃぶ台の上のダンス。
「ボレロ」をパクッたものであるとは思われるが、使われている音楽は「みちのく一人旅」。この選曲には脱帽!ものすごく嵌った。でも、まんま山本譲二ではなく、誰かによるカバーのよう。それが誰なのかもしくはオリジナルでわざわざ作ったのかは不明。
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by turujun | 2007-08-11 15:00 | 演劇