舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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ひさびさにブログに書き込みをしようと思ったら、書き込みスペース上部に見たことのないアイテムが。知らない間にエキサイトブログ、進化していたよう。

さて、来週末で終わってしまうと知り、急いで駆けつけた「合唱ができるまで」。タイトルどおり、合唱ができるまでを丹念に追いかけたドキュメンタリーだった。

出演者は、パリ13区にあるアマチュア合唱団。参加者は子供からご年配まで幅広く、しかも本当にアマチュア。(冒頭に、「手がつけられないほどひどくはないわね」と言われる人が出てくるくらい。)その人達がクリスマスコンサートに向けて、曲をマスターしていく様子が描かれている。映像に写るのは、年代は違えどほとんどが稽古風景。「歌うこと」への意気込みもスキルも違う人たちを、指導者が熱意とユーモアと根気をもって導いていく。

この映画では、登場人物の背景の解説やインタビューは一切登場しない。だからどんな思いで団員や指導者がこの活動に参加しているのかはうかがい知れない。だが、そうした人間の物語を排除することによって、純粋に音楽が立ち上がっていく様が際立っている。
 唯一、誰かの感情が表れる場面があるとすれば、コンサート直前のリハーサルで、合唱団と伴奏の管弦楽団が一緒に演奏するシーンで、ほぼ完璧といっていいほどの合唱を聞かせたときに、指揮者が伴奏者に「こういうときに演奏する喜びってあるんじゃないかしら」(うろ覚えです)と語りかけるシーン。その前に、「あんなに練習したのに…」と落胆していた直後だっただけに、「合唱ができた」瞬間の喜びはひとしおであることは想像に難くない。
 何も分からない状態から少しづつ進んでは戻り、曲を完成させていく、その過程で出会う想像を超えるハーモニーの美しさが一つの音楽になっていく喜びを知る人にとって、この映画はその喜びを追体験させてくれるものだと思う。

 続くかも。
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by turujun | 2007-02-10 16:30 | 映画