舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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カテゴリ:映画( 35 )

別にマイケル・ジャクソンのファンじゃないけど、何となく気になっていて見に行ってしまった「This is IT」。単にリハーサル映像と使われるはずだった映像を編集して「見られるはずだった」ショーの再現でありつつ、ダンサーやバックミュージシャン、美術や演出などスタッフの人達とMJとの交流を挟み込んで、一つの作品を作り上げるドラマでもある映画だった。

こうして見ていると、マイケル・ジャクソンの曲ってほとんど知っていることに気づかされる。いつの間にか耳に入ってきていたらしい。いるときは別にどうとも思わないけど、失って「あ、こんなに身近だったんだ」と思うなんて、MJは全人類の恋人ですか?ぐらいのものを感じた。

上映が終わって照明がつくと、客席から拍手が起きたのも驚きだった。


2度繰り返しますが、別にMJのファンではないけれど、この映画は面白かった。
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by turujun | 2009-11-19 20:50 | 映画
某雑誌でこの映画を非常に評価していたので、見てみたいと思っていたら、いつのまにか終わっていた。
しかし、10月あたまから開催中の「難民映画祭」でこの映画が上映されるというので、行ってみた。

実は昨年もこの映画祭には足を運んでおり、そのときは結構早い時間に長蛇の列ができていたので、「はやめに現地に着いたほうが良い」と思い、11時ごろ現地に到着してみたら…誰もいない。そして上映時も満席ではなかった。正直拍子抜けしたが、今回は会場が複数用意されていたから、観客が分散したのかもしれない。

さて、映画はというと、「難民映画祭」という名前がついているものの、単なる難民問題を取り扱った映画ではなく、難民受け入れの問題を軸に、ジャンベにのめりこんでいくうちに、友情や淡い恋が生まれ、主人公が人間らしさを取り戻す姿が描かれていくものだった。何となく「Shall We dance?」を思い出させる内容。思ったよりいろいろな要素がてんこ盛りだったのは意外といえば意外。

この映画の中で登場するのは、主人公の大学教授の職場があるコネチカット、学会で訪れる(そしてかつて住んでいた)ニューヨークの町の各所。それぞれの町の風景が、それぞれのシーンごとの持つ文脈を強調するように町の一角がうまいこと映し出されていくのが非常に興味深い。
また、微妙な人間関係の描写が役者の表情で描かれているのも私的には面白いと思ったところ。

地味だけど、映画の内容そのものはもちろん、映像や演出面でも工夫がこらされていて、いろいろ考えさせられる映画だった。

昨年もこの映画祭で映画を見たけど、この映画祭は、まじめなテーマを取り扱っていながら、上映される作品がバラエティ豊かなのが魅力。しかも入場は無料(でも寄付は大々的に募ってます)。贅沢な話だ。これでちゃんと寄付が集まっていたらベストだと思うけど…どうなのでしょうか。

つぶやき
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by turujun | 2009-10-04 22:31 | 映画
R&B好きのはずの友人が、これを見て「これ最高!」と超・興奮していたので、私も見てきた。

この作品は、ズバリ!ローリングストーンズのライブを撮影したもの。
会場のビーコンシアターはロックバンドのライブ向けというよりは、クラシカルなインテリアがステキでむしろオペラとかの方がしっくりくるのでは?と言いたくなるような劇場。(でもこちらを見てみると、意外とそうではないみたいだけど)。キャパは2000人ぐらいというから、オーチャードホールぐらいの規模だそう。映像で観るともっと小さい印象があるけど、意外とたくさん入っていたようだ。

このライブはクリントン元大統領の財団が主催したチャリティ目的のようで、ライブ前にクリントン一家(ヒラリー・クリントン国務長官ももちろん出てくる)や、ポーランドの元大統領が出てくるなど、かなりセレブ仕様だったよう。


セットリストはこちら。
(これを出すだけでもうほぼネタバレ。)

Jumping Jack Flash
Shattered
She Was Hot
ALL Down The Line
Loving Cup (with Jack White)
As Tears Go By
I'm Free
Some Girls
Just My Imagination
Far Away Eyes
Champagne&Reefer (with Buddy Guy)
Tumbling Dice
You Got The Silver (Keith)
Connection (Keith)
Sympathy For The Devil
Live With Me (with Christina Aguilera)
Honky Tonk Women
Start Me Up
(encore)
Brown Sugar
Satisfaction

私はローリング・ストーンズには全くと言ってよいほど興味がないので、この中で知っている曲はほんの2~3曲。それでも十分に楽しめた。
セットリストを見るとわかるとおり、ローリング・ストーンズだけではなく3名のジャンルの違うアーティストをゲストに迎えたなかなか賑やかなライブ。

詳細については明日以降書きます。

いやもう本当にこれは面白かった。
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by turujun | 2009-01-31 15:20 | 映画
現在の仕事に直結するテーマであるために非常に興味があり、かつボスに「見に行くように」命令が飛んだこともあり、見た。

公開2週目に突入後、祝日の昼とはいえ、250席以上ある映画館は9割がた埋まっているという盛況ぶり。年代は男女同率ぐらいとはいえ、30代以上のいわゆる「大人」が大半をしめている。当たり前といえば当たり前か。

モントリオール世界映画祭(ニュースでは「国際映画祭」とあったような記憶が…)でグランプリを獲ったことでにわかに注目を浴びているものの、この映画自体のトーンはすごく淡々としており、非常に地味な映画。賞を獲らなかったら知る人ぞ知る名画として語り継がれるものの、こんなヒットはありえなかったと思う。人でも何でもそうだけど、運って大事だな。(私は公開するまでこの映画はミニシアターでしか上映されないと思っていた)
しかし、そこに取り扱われているテーマは、私自身が最近とみに意識するものであり、全ての人にとって切り離すことのできない「死」の問題。(別に私が大病していて死にそうだ、ということではありません。)

生きていたら、身近な人との死による別れも避けては通れないもの。身近な人の遺体は、火葬されて、埋葬されてもなお特別な存在に思う人が殆どだろう。
その一方で、その人を弔うに当たり、その遺体を取り扱ったり、葬式を執り行う職業に対する認識というのは決してよいものではない。いわゆる「人気職業」に上がってくることなどないというのが現状だ。

この映画で描かれているのもまさにそんな現状の中にある「納棺師」の見習いだ。
この映画で最も感銘を与えることは、世間体の悪い「納棺師」という仕事に、やむを得ず就いたにもかかわらず、その仕事の素晴らしさを見出し、世間の冷たい仕打ちに耐えながら、納棺師として成長していき、その仕事ぶりにより、周りの認識を変えていくさまだ。
映画の前半こそ本木雅弘のナレーションが少々うるさく感じられるが、後半から終盤は、ずっと映像の中にいる人々の会話により構成されるシーンで描き出される主人公と彼を囲む人々の変化が描かれる言葉と役者の演技そして映像の融合で描かれるさまにぐっとひきこまれてしまった。
ヘビーなテーマをコミカルな場面と、シリアスな場面のメリハリを効かせて描き、それゆえに重くなりすぎない仕上がりとなっている。気持ちよく笑って、ときどき落涙。見終わった後、とても良い気分で映画館を出られるのだけど、のちのちいろいろと考えさせられる映画だった。

印象的なポイントはいくつもあるが、この作品の魅力的な要素の一つとして、何と言っても舞台となる山形・庄内エリアの素朴で美しい光景と、建物の美しさがあげられる。特に主人公が石を拾いに来たり、河岸でチェロを弾いたりする川のあたりは昔の日本の風景、という趣で、特に印象深い。また、NKエージェントが入っているビルが趣深いレトロビル。「おくりびと」ロケ地巡りに行きたくなってしまった。

また、この映画の中で面白いのが、鳥の使われ方。主人公が初仕事を終えた後の夕飯の食卓に上がったのが、つぶしたての鶏肉。死んだ鳥のにごった目を見て、主人公の脳裏に初仕事での光景が呼び戻されてしまってしまう。一方、後半あたりに出てくるNKエージェント一同(といっても3人)でのクリスマス会では、社長・主人公・事務員の3人で、フライドチキンをものすごい勢いでたいらげていくという場面がある。ここでの食べっぷりはまさに「ペロリとたいらげる」といった表現がぴったりくるほど、主人公をはじめ皆が美味しそうに食べる。かたや未調理・かたや調理済というちがいはあれどこの変化は、主人公が単に死体と向き合う「納棺師」という仕事に戸惑っていた初期から、仕事を経験するにつれ、仕事の意義ややりがいに目覚めたことで、死んだ鳥を美味しくいただけるようになったことが感じられた。
映画の中で山崎努演じる社長が「人間は死んだものを食べて生きている。だから食べるからには美味しく食べる」といったようなことを言っており、それを聞いて主人公が腑に落ちた表情をしていたが、そのことがまさに体現されているシーンだった。

※豆知識。東京近郊では「納棺師」という職業は現在存在していないらしいのですが、映画の舞台である山形を含む東北地方では現在も活躍しているそうです。
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by turujun | 2008-09-23 15:20 | 映画
青年団演出部所属の人が監督したという映画作品。
キャストは全て青年団で占められている。

内容は、3つの小品で構成されている。
1話目は、ダンス公演をきっかけに出会った女性2人が、その公演の出演者であるダンサーからサインをもらうべく、町を駆け回る話。
2話目は、一人のアマチュアカメラマンが個展を開く話。
3話目は、とある新婚夫婦の夫が、交通事故で右腕を失ったことで、幻視症に悩まされるという話。

一つひとつの話は独立したものでありながら、登場人物が別の作品にもさりげなく登場し、この映画の世界は3つの物語世界が共存しているものであることが分かる。

時間を計っていたわけではないが、3本のうち、最後の幻視症の話がことに長い。前2本の1.5倍ぐらいあったのでは。

青年団ということで、監督自身はそうではないといっているが、やはり青年団テイストを感じさせる作品だった。とはいえ、青年団に比べ、話の展開やエピソードにちょっと強引なものが多く見られた。

個人的な感想としては、私自身、写真ではないけれど、これに近い状況を目の当たりにし、その様子に対して言葉にはしないものの、強い疑問を抱いていただけに2話目がかなり考えさせられた。(とはいえ、この話に出てくるほどに、「作品を発表すること」に無邪気になれる人もいそうで、実はそうそういなさそうな気がする…とも思った。描き方にちょっと悪意がありすぎなのでは。)
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by turujun | 2008-09-13 16:00 | 映画
某ダンス系女子からの強力レコメンにより、見に行ったこの映画。

1969年制作とのことだから、今から40年近く前につくられている。過去に「純愛日記」というタイトルで公開されていたが、DVDやビデオ化はされておらず、今回ロイ・アンダーソン監督の新作公開に合わせて、再編集されたものが公開されている。

つくられた時期がずいぶんと前だからなのか、それとも作風なのかは不明だが、映像の質感がほっこりと温かい雰囲気であるところがまず良い。



内容は、わりに繁盛している自動車塗装工場の息子・ペルと、冷蔵庫メーカーのセールスマンの娘であるアニカの、Boy meets girlストーリー。
アニカはヒロインらしく、キュートな顔立ちとすらりとしたスタイルの持ち主なのに、主人公のペルは、こんな感じ。正直ハンサムではない。
見た目だけからすると、アニカは療養所で一体ペルの何が気になっていたのか分からないという感じがしたが、見ているとそれも気にならなくなる。これも映画のよさゆえか。

全体的にセリフは少ない。限られたセリフと、役者の表情や映像の中での振る舞いから、彼らの異性への興味と、大人の世界への憧れ、その一方での子供らしさが伝わってくるのが印象的。
また、内容が、ティーンエージャーの男女の幼くも純粋な恋愛が育まれていく過程を描いているものであるにもかかわらず、単に「誰もが経験した胸キュンな初恋」だけではないように描いているのが良い。この映画を単なる初恋モノにしないその理由は、彼ら二人の両親や親族といった、この二人を取り巻く人間をきちんと描いているから。
ヒロインであるアニカの叔母であるエヴァは、冒頭の療養所のシーンで泣きながら登場すると、その後、出てくるたびに泣いているのでは!?というほどによく泣いている。その理由は若い頃にいろいろな理由があって仕事面でも恋愛面でも自分が望む様な人生を送れていないことへの不満や、先行きへの不安からくるものであるようなこと。
また、アニカの父・ヨンもまた家族から尊敬されていないのではないかと恐れていたり、何らかの劣等感を抱いている人のようで、それが後半部分でひしひしと現れてくる。
そんな大人たちの失望や落ち込みと、若い二人の「世の中に何が起こっていても、愛する人といるだけで幸せっ!」な姿の対比が、後者をさらに輝かしいものに見せていく。

監督であるロイ・アンダーソンはこの作品を26歳のときに作ったのだそうだが、この若さでこんな甘いだけではない苦さもたっぷりな作品を創るとは…何か達観したものがあるようにさえ思える。

なお、映像のごく一部がこちらやこちらこちらこちらで見られます。また、ロイ・アンダーソン監督の手によるCMもこちらで見られます。
【余談1】
この作品の冒頭は、主人公達の親類が入院している病院。この病院が日本のそれのように無機質で暗い感じが微塵もなく、広大な敷地の中には入院患者とその見舞い客用のカフェがあり、犬を連れて行ってもOKだったりする。敷地内は森のように緑がたくさんあって、なんだかうらやましい光景だった。
【余談2】
10代半ばの主人公達が、タバコは吸う、無灯火・ノーヘルでバイクに乗る、と本編とは全く関係ないところで、いちいちビックリしてしまった。時代がずいぶん前であり、かつ国が違うということがあるとはいえ、スウェーデンという国はずいぶんとおおらかなんだな…、とヘンなところに感心。
【余談3】
映画の後半の、別荘でのパーティで出席者がかぶっていた紙製のハット(ここで二人がかぶっているもの)。大の大人がかぶるには少々お茶目な代物なのだが、皆普通にかぶっていた。スウェーデンの人にとってはあれって今でもデフォルト?何となく楽しげなのでありかも、とも思った。
【余談4】
「ヴェニスに死す」のビョルン・アンドレセンは、この作品でのペルの友達役が映画デビューだったらしい。確かに、キレイな顔をした人が出ていたような、でていないような…。先に知っていたらもっとちゃんと見たのに。
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by turujun | 2008-06-11 22:36 | 映画
小規模公開ながら、非常に評判が良いとウワサの「アフタースクール」。
大泉洋・佐々木蔵之介・堺雅人と、一般的には地味目と思われるものの、演劇好き女子(おそらく20~30代中心)の心を鷲づかみにしているものと思われる。
実際、私が映画を観終わった後、振り返ってみたら、観客はほとんどその年代の女性ばかり。男性は1割もいないのでは?というぐらいの女子度の高~い映画だった。

で、肝心の内容は、というと…派手なトリックや謎解きがあるというよりは、前半で提示される要素の一つ一つを、後半では全く違う側面から見せていくことで、真相がどんどん明らかになっていくというつくりになっている。それが映画を観ているうちに観客にさりげなく気づかせる仕掛けがいくつもなされていて、謎解き!の面白さを存分に味わえる。
(そういえば、レイトン教授と不思議の町も、大泉洋が声で参加してる。謎解きつながり)
何の予備知識もなく見ても十分に楽しめるが、この映画を存分に楽しみたいのなら、この映画のチラシとウェブサイト隅々まで読んで準備した上で見ることをおススメする。


私が行った映画館はシネカノン有楽町2の二つある映画館のうち、小さいほう。ココが本当に小さくて、周りのお客さんが「セレブのホームシアターみたい」という表現がまさにぴったり。
映像美を追求した作品ではないので、別に大スクリーンでなくても良い、という意味でこのホームシアター的映画館で上映するというのは全くもってありだと思う。(実際には集客面でここになったと思われ)
個人的にはDVDになって家のテレビで見ても、その面白さは全く失われないと思う作品だと思う。
基本的に私はTVをザッピングしながら見るタイプなので、一本の映画やDVDを腰をすえてTVで見るということができない人間なのだけど、これならおそらく大丈夫、というような作品。

小劇場系の演劇の役者(私が見ていて確認できたのは森田ガンツ(猫のホテル)、松永玲子(ナイロン100℃))がちょっとしたシーンでかなりなインパクトを残しているのが演劇好きとしては嬉しいところ。
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by turujun | 2008-06-03 22:06 | 映画
久々に映画鑑賞。

雑誌での評価が非常に高いこともあり、この映画は気になっていたものの、いつ見るというのは決めていなかったのですが、先日たまたまシネスイッチ銀座前を通りかかったときに時間が合ったので、ふらりと入ってみた。


この物語の登場人物は、スタンレーとその二人の娘ハイディ・ドーン。母親はイラク戦争に出征している。ある日、その母親がイラクで戦死したことを知らされるが、スタンレーはその事実をなかなか娘達に言い出せないでいる。本人もショックを受ける中、なかなかその話を切り出せずにいるうち、父親は娘達を連れて突如旅に出る。その道中で起こるいろいろな事件を経て、最後に父親が母の死を娘達に語り、その事実を家族全員が受け入れていく様を描いている。

アメリカ軍はイラクに駐在しており、実際にアメリカ軍の戦死者の中に女性がいる状況にある現在、この話は決して起こりえない話ではない。一歩間違えば反戦映画になるであろうテーマであるにもかかわらず、この映画はそうではなく、あくまで家族の再生を描いた作品になっている。
そうなりえた理由としては、まず単純に映画の中で明確にこの戦争のことを語る場面というのが出てこない(冒頭にハイディがイラク関連のニュースを見ていること、スタンレーが出征者の家族によるグループセラピーに参加している事ぐらい)ことがある。
また、登場人物の一人の目を通してではなく、そのシーン一つ一つを第三者の目で見るかのように描いているので、そこに誰か一人の思想や観点が入り込むことがない。それにより、この映画は家族の関係の変化という、より個人的な面に焦点を合わせた映画になったのだと思う。

そういうことを考えると、直接的な言葉をできる限りさけ、それぞれの場面でのさりげない日々の会話の言葉で関係の変化を徐々に描いていっているこの映画の脚本といい、それをきちんと形にしている演出といい、本当に良い(この映画の監督は脚本も自ら手がけているそうです)。

地味だが、丁寧に作られた作品。最後のシーンで思わず落涙。小説や演劇では、それがどんな作品であれほとんど泣かないのに(除:「父と暮らせば」)、映画だと結構泣いてしまうのはなんでだろう?


【余談】この作品に出ている子役二人は、ともに映画初出演とのこと。とりたてて美形という感じはしないのだが、見ているうちにじわじわとくるキュートさが伝わってくる。
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by turujun | 2008-05-03 14:23 | 映画
この映画は、フランスのELLE編集長だった男性が、脳溢血によりロックトインシンドロームという症状に冒され、左目以外の部分を動かすことも、声を出して話をすることもできなくなってしまうにもかかわらず、その絶望を創造力で乗り越えていくという実話が元になっている。

この作品のポイントの一つが「体が動かなくなること」と「創造力」。この映画のタイトルにもあるように、まるで潜水服の中にいるかのような状態に主人公は置かれているが、しばしの絶望ののち、そこからかつて健康であった頃に出版社と約束していた小説の執筆に取り掛かるのだ。

それを可能にしたのが、言語療法士(だったと思う)の開発した言語の伝達方法。誰かがアルファベット(単語での使用頻度の多い順に並べたもの)を一字づつ読み上げ、該当する文字のところにきたら、左目で合図するという気の遠くなるような方法ではあるものの、言葉を表現できるようになる。
身体の不自由さと、そこから自分の意思を思うように伝えられないもどかしさに悩まされながらも、左目のまばたきだけで言葉を紡い(この表現がぴたりとくる)でいくとともに、自らの精神をときに楽しいことを思い浮かべながら癒していく。

この映画において主人公はずっとベッドの中と回想と空想のなかにいる設定になっているからなのか、現実の場面においても空想のようであり、空想や回想の場面であっても妙にリアルな場面が展開される。その境目がないかのような描き方がとても印象深い。

以下続く。
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by turujun | 2008-03-04 21:41 | 映画
この作品を見るのは実は2回目。1回目は歌舞伎座の近くにある映画館だった。

シネスイッチ銀座はビックリするほどガラガラ。これはやはり客層が違うからなのだろうか?

2回目のはずなのに、自分でもビックリするほど新鮮に見ることができてしまった。
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by turujun | 2008-02-23 22:55 | 映画