舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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カテゴリ:本( 2 )

ダンサーのKさんからおススメいただいたこの本。結構前に出版されていて知ってはいたが、おススメされたので読んでみた。

この本のつくりが竹中平蔵と佐藤雅彦の対談形式なので、非常に読みやすくまた説明が平易なのもありがたかった
私は経済学部卒だったので、これを読んで久々に大学時代に戻ったような気になったり、知らなかったことも出てきたりして自分の不勉強を突きつけられもした(いろいろな方面で不勉強ではあるのだが…反省)。

経済についての話もさることながら、佐藤雅彦の、基本的に全ての事項をそれを構成する要素に分解して、そこからその成り立ちを再構成して理解していくような考え方の方法論が興味深い。そして、彼が竹中平蔵に突きつける質問はかなり根源的というか、核の部分に関わるものであることが多いのはその考え方ゆえのように思われる。

これを読めば経済通になれる、とあるがそうかどうかは不明。だけど世界とのつながりを考えながら経済を考えていくでのとっかかりにはなるかと思う。少なくとも、いきなりミクロだマクロだ、限界代替率だといわれるよりはこの本の方がスムーズに入っていけるはず。また、単純に読み物としても面白いと思う。

この本の随所に挿入されている微妙に面白可愛い一こま漫画がわたし的にツボだった。
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by turujun | 2007-05-06 23:02 |
突貫工事的なデザインとボリュームなのが惜しい。あっという間に読めてしまう。しかもさらりと読めてしまう。
私が読んでいる本がたまたまそうなのか、最近のはこんなにも読み応えがないものなのだろうか。少々不安になる。

表題作は、芥川賞を受賞した作品。正直言うと、「これで芥川賞か…」と思ってしまうほど、あっさりとした読後感。つまらないとは言わないが、物足りなくはある。

作者自身、住宅設備メーカーで働いていたそうだ。表題作は、多分にフィクションだとは思うものの、その会社員時代に身についたもろもろの知識、経験が色濃く反映されているようだ。第一、商品名はともかく、品番まで出てくるって、あんまり小説にはない。だからといって具体的な知識や経験が出てくることで、作品にいっそうのリアリティが生まれているかというと、そうでもないようだが。

バブル期に社会人になり、働き続けた普通の女性の心のつぶやきを目にすることってあまりないので、そういう観点からすると、興味深い。だが、この作品は作者自身の生の声がにじみ出てくるように思える。自らの経験を材料に、もっと違った形の「物語」を生み出して欲しいと思うのは私だけなのだろうか?
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by turujun | 2007-04-11 22:00 |