田中克彦「ことばと国家」(岩波新書)
2008年 12月 30日
「日本語が亡びるとき」という剣呑なタイトルの本がインターネット上で話題になっていて、それで興味を持っていた(この本自体はまだ読んでない。)が、この件についていろいろなブログを見ていたら出てきた本がこれ。図書館の蔵書を検索したら、首尾よくすぐ借りられるようなので、借りて読んだ。
新書ということで、軽いタッチなのかと思いきや、いきなり「母語」と「母国語」の違いの定義の話からはじまり、言葉が生み出す差別、言葉の強制による国家の支配などなど、これまで考えたこともないような、いつも使っている「言葉」と「国」との関係が語られている。
あまりに考えたことがない話であっただけに、スッと理解できるようなものではないのだが、その一方でこの本の中で語られる、さまざまな事例から分かる差別・支配の歴史の残酷さに一瞬頭がくらっとしてしまった。
新書なのに、さらりと読めない。そんな感想で2008年最後の投稿とします。では、また来年もよろしくお願いいたします。
新書ということで、軽いタッチなのかと思いきや、いきなり「母語」と「母国語」の違いの定義の話からはじまり、言葉が生み出す差別、言葉の強制による国家の支配などなど、これまで考えたこともないような、いつも使っている「言葉」と「国」との関係が語られている。
あまりに考えたことがない話であっただけに、スッと理解できるようなものではないのだが、その一方でこの本の中で語られる、さまざまな事例から分かる差別・支配の歴史の残酷さに一瞬頭がくらっとしてしまった。
新書なのに、さらりと読めない。そんな感想で2008年最後の投稿とします。では、また来年もよろしくお願いいたします。
by turujun
| 2008-12-30 22:12
| 書物