五反田団「すてるたび」@アトリエヘリコプター
2008年 11月 16日
岸田國士戯曲賞受賞後の、五反田団としての初公演は、劇団員+劇団員以上の常連・THE SHAMPOOHATの黒田大輔と安藤聖による4人芝居。
父親と、ペットの「太郎」の死について、いろいろなことをしている中で、黒田大輔演じるところの「次男」がさまざまな困難にであって悶絶する話、でした。
五反田団の話は前からそうだけど舞台上に設定されている場所がめくるめく変わっていくのが定番であり、今回もそういう話。次々に居場所は変わっていくけれども、そこにある4人の人物の関係のありようと、そこに起きる次男のジレンマや不安は変わらずにそこにある。そんなわけでこの作品のメインは何といっても黒田大輔なのだが、今回誰よりも汗だくになって体を使いまくってそんな次男を演じている。
また、ここのところの五反田団に一貫して表れている「死」というモチーフが今回もズバリ出てきている。
ただ、今回の作品では「生きているものはいないのか」のような死のありようの概念を覆すかのようなところではなく、死に対する人の感情はわりとオーソドックスに描かれていて、むしろ死の周りにいる生きている人間の、現在形の関係を描いている。そういう意味で内容はシュールながらも、意外に普通な家族の物語ではある。
目覚しい活躍を見せる前田司郎ではあるものの、このスペースでこの規模、そしてこの内容の言ってみれば「五反田団」らしい作品をみせるところがまた観続けている人間にとっては嬉しい限り。これからもこの規模の作品をずっと作って欲しいところ。
※12月の、高校生の作品(前田司郎作・演出らしい)も面白そうです。
父親と、ペットの「太郎」の死について、いろいろなことをしている中で、黒田大輔演じるところの「次男」がさまざまな困難にであって悶絶する話、でした。
五反田団の話は前からそうだけど舞台上に設定されている場所がめくるめく変わっていくのが定番であり、今回もそういう話。次々に居場所は変わっていくけれども、そこにある4人の人物の関係のありようと、そこに起きる次男のジレンマや不安は変わらずにそこにある。そんなわけでこの作品のメインは何といっても黒田大輔なのだが、今回誰よりも汗だくになって体を使いまくってそんな次男を演じている。
また、ここのところの五反田団に一貫して表れている「死」というモチーフが今回もズバリ出てきている。
ただ、今回の作品では「生きているものはいないのか」のような死のありようの概念を覆すかのようなところではなく、死に対する人の感情はわりとオーソドックスに描かれていて、むしろ死の周りにいる生きている人間の、現在形の関係を描いている。そういう意味で内容はシュールながらも、意外に普通な家族の物語ではある。
目覚しい活躍を見せる前田司郎ではあるものの、このスペースでこの規模、そしてこの内容の言ってみれば「五反田団」らしい作品をみせるところがまた観続けている人間にとっては嬉しい限り。これからもこの規模の作品をずっと作って欲しいところ。
※12月の、高校生の作品(前田司郎作・演出らしい)も面白そうです。
by turujun
| 2008-11-16 22:53
| 演劇