舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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サム・リーブス「長く冷たい秋」

何かで誰か(某書店の小説通の店員さんだったかと)がこの小説を「良い!」と言っていたので、読んでみた。

ジャンルとしては、「ハードボイルド」で「ミステリー」。

ベトナム戦争に軍曹として従軍していた過去を持ち、現在はタクシードライバーとして働く男が主人公の物語。

あらすじはこちらでざっくりとご確認いただきたく。


この作品、文庫本で読んだのだが、長い。思った以上に長い。読んでも読んで終わらない。4/5ぐらいまで読んでようやく内容のうえでもクライマックス感が出てくる。
 作品の半ば過ぎても新たな登場人物がどんどん出てくる。しかも出てきてすぐに物語のなかから去ってしまう、エピソードを作るためだけに押し込まれてきたかのようなキャラクターもいて、これはミステリーとしてありなんだろうか、と少々疑問に感じた(私があまりミステリーを読まないからかもしれないが…)。

ミステリーとしてはどうなのかは私は分からない。が、サイドストーリーの「父子の愛を書いている小説」という面は個人的には好きだ。不器用ながらも、父としての愛を持って子に接する主人公、そして彼が育ての父との間に溝のある少年に対し「父子の愛」を解く場面には、ぐっと来てしまった。

また、作品中に時々差し込まれてくる暴力シーンの描写は結構生々しく、私は「こりゃヤバい」と思い、その周辺は熟読しないようにしていた。
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by turujun | 2007-04-01 20:31 | その他