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舞台や展覧会など、さまざまな鑑賞活動の記録を綴る。タイトルとの関連はありません。


by turujun
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ページは生きている。

 行ってきましたよ、選挙!
 そして行ってきました、勅使河原三郎「BONESIN PAGES」。
 
 トークについての愚痴は昨日書いたので、実際の作品についての感想。

 舞台上には大量の本と靴。正面に2つの机と椅子があって、それを覆うように透明の四角のアーチがおかれていて、それらの位置関係はちょうど対象になっている。でも椅子のデザインは違うのだけど。そして下手側にはガラスのオブジェがおかれた机と、椅子があって、そこに勅使河原三郎が座っているところから舞台は始まった。

 はじめのうちは、椅子に座ったまま、上半身をゆっくりと動かしているだけなのだけど、あるときふっと立ち上がり、激しく踊り出した。
 私はこの後からしばし、もういつ笑い出してもおかしくないんじゃないか、というほど受けていたのだけど、周りは全く笑う気配がないので、我慢した。そういう雰囲気的に笑えないというのもあったけど、その動きが笑いを意図しているわけでは全く無いのが分かるので、自ら笑いを抑えたというのもある。

 その後の、舞台中央から後方にかけたあたりに積まれた本が出てきて、その後ろで宮田佳が黒い衣装で踊る部分や、上手側の靴が大量に陳列されたエリアでのダンスは全くもってシリアスだった。

 このダンスを観て「笑ってしまう」という感覚は、ちょっと説明しづらいのだけど、いうなれば「すごく美味しいものを食べるとわけも分からず笑ってしまう」というのがわりと近いような気がする。つまり、何かと比較してこれがおかしい、とかダンスを観て何かおかしなものを想起して笑う、というのではなく、ダンスそのものが感覚に直接的に働きかけて、その結果笑ってしまうような、そんな感じ。


 夜は、選挙速報を見ながら、「KAZAHANA」をみた。NHK三昧。リアルな舞台よりも映像で見る方が面白いダンスってあるんだな、と思った。
by turujun | 2005-09-11 15:00 | ダンス